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目標が高すぎるのはだめ?

みなさんは目標を立てるときに気をつけていることはありますか?

目標は高ければ高いほどいいですか?それとも実現可能な目標を立てることが大事ですか?

先日、日本の企業で働いている学習者Kさんから面白い話を聞きました。

Kさんの国での目標の立て方

Kさんは自分の国で働いていたときには、とても高い目標を立てていたそうです。目標はあくまで目標なので、達成できないこともあったそうですが、それはあまり問題では無いとのこと。それよりも目標を高く設定することで、みんなが緊張感を持って目標達成のために一生懸命取り組むことの方が大切ということでした。

日本企業が求める目標の立て方

ところが日本の企業で働き始めた当初、同じように目標設定をしたところ、上司から「この目標は実現不可能ではないか、もっと実現可能な目標を立てるべきではないか」と注意を受けたそうです。

Kさんの国では上司から「もっと高い目標を立てろ!」とプレッシャーをかけられることはあっても、逆に実現しやすい目標に変えろと言われることなんてないそうで、真逆の対応に驚いたと言っていました。

最初はビックリしたものの、日本の保守的な考え方に今はすっかり慣れて、目標は実現可能なものを考えるようになったそうです。

小学校で子どもたちに求める目標の立て方

私は現在小学校で働いています。子供たちによく授業の中で目標を書かせることがあるのですが、その時に必ず言っている事は「達成できたかどうかがわかるように具体的に、そして実現可能な目標を書きましょう」ということです。明らかに達成ができない目標を立てるのではなく、スモールステップを踏みながら大きな目標へ近づいていきましょうと言う狙いで話しています。

しかし今回このKさんの話を聞いて、教師が実現不可能だと思った目標でも、それが子供たちのモチベーションにつながるのであれば、ときには肯定してあげることも大切なのではないかと考えさせられました。

ALTに言われた一言

そこで思い出したのが、最近ALTに言われた一言です。廊下に掲示された「伝統を守る」という書写の作品を見てアメリカ出身のALTがこう言いました。

この考え方、とても日本らしいね。アメリカには伝統を守るという考え方はないし、聞いたこともない。もちろんそれを書いて掲示しようとも思わない。むしろ「新しいものを産み出そう!」かな。

まとめ

こんな身近な物事にも異文化があるなんて面白いですね。Kさん曰く、日本は全体的に保守的な思想が多いと言っていました。それが日本の良さでもあると思いますが、ときには積極的な姿勢を見せていきたいものです。

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