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予防接種の「◯◯ちゃんはお注射しないって言ってたよ」対応に悩む

先日、子の日本脳炎の3回目の予防接種に行ってきたのですが

「(同じ保育園の)◯◯ちゃんは『ガラガラうがいしてたら大丈夫だからお注射打ったことない! 0回!』って言ってたのに僕はなんでお注射しなきゃならないの?」

と子どもに聞かれてしまいまして。

これはたぶん、親御さんの判断で予防接種をしないタイプのご家庭なんでしょう。

とはいえ、お子さんも乳児期の記憶は無いでしょうから、コロナワクチンに限った話かもしれないし、何かの勘違いかもしれないし、確かなことはわかりません。

さて、少々困りました。

私は予防接種は有用だと考えており、急拵えで開発されたコロナワクチンならまだしも(私は接種しましたが)、定期接種が確立されているものは接種一択と考えております。

しかし、そのお友達と息子の関係を壊したくなく、むやみにその子の言葉を否定するのも躊躇われます。

まだ5、6歳の子どもというのは大人の言葉を無邪気にそのまま伝えてしまうこともあるわけで、慎重な言葉選びが必要です。

親業、たまにこういう難解なクエストが突如発生するよな……と戸惑いましたが、とりあえず

「お注射を打つと、病気になりにくくなったり、なったとしても酷くならなくて済むようになって、体を守ってくれるからね」

といつもと同じ説明に留めました。

息子はしばらくぶうぶう言っていましたが、それを聞くと「じゃあ打ったほうがいいんじゃ……?」という顔をし、その後は黙っておりました。

息子がどう受け取ったかはわかりませんが、子どもというのは思っているよりずっと賢く、しっかりしていて、自分なりにものを考えていることをこの時も感じました。

まぁ注射が嫌な気持ちもよくわかるんですけどね。


「もっと建前じゃない"対人関係の乗り越え方"とか"稼げる仕事・社会の仕組み"なんかを親には教えてもらいたかったなぁ」

という思いがあり、なるべく率直なところを子どもには伝えたいと思っていたのですが、実際にはまだ早いかなと思ったり、周囲との関係を考えるとなかなか言えなかったり、まだふわふわとした優しい世界で生きていて欲しいなんて親の欲もあったりして、難しいですね。

予防接種を打つ意義は伝えたけどお友達の件には触れない、という今回の対応はある意味逃げであり、ずるいといえばずるく、なんなら言外から察しろ(とまでは求めていませんが)とも取れるのはいやらしいとすら言えるかもしれません。

ですが、事実確認ができないこと、判断材料が揃っていないもの、話題にするとややこしくなりそうなテーマについては触れないというのもひとつの対処法だと思うんですよね。
いつか息子にそう伝える日も来るのかもしれません。

ちなみに、本来4歳で打つはずの日本脳炎3回目予防接種でしたが、ワクチン不足で予定の時期に打てず。そのままコロナやら麻疹風疹ワクチンやらがあって後回しにしているうちに今になってしまいました。

ようやく小学校入学前までに必要な予防接種が全部終わってほっとしているところです。

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