そのひじきがいいよね
大したことのない話です。
コロナ下で少し嬉しかったことは、ずっと気になっていたけれど入れずにいた飲食店がテイクアウトを始めたこと。
我が家は子どもがまだ小さいので、子連れOKのお店や個室のあるお店以外は、普段なかなか入れません。
子を預けて夫婦で外食する文化はまだ根付いていないし、我が家でも、手配するのが面倒だし、そこまでしてはいいかな。お金かかるし、いずれ行けるだろうとなんとなく放置。
お魚が美味しそうなこじんまりとした居酒屋さん、コンセプトがかわいい憧れのカフェ。どんなお料理出すんだろう、席に着いたら、どんな景色なのかしらと妄想する日々。
それが、手が届く存在になりました。
早速先日、お魚系居酒屋さんのランチ弁当をテイクアウト。夫は海鮮丼、私はいわしとカキフライ弁当。
海鮮丼は見るからに美味しそうで、つやつやのなめろうが蠱惑的。ひとくち貰ったけれど、やはりおいしかった。私のフライ達も普通に美味しくて、心を満たしてくれたけれど、一番嬉しかったのはつけあわせのひじきの煮物だ。
フライの横にある小さなくぼみに盛られたひじき。
ひとくち含んですぐにはっとした。
和食屋さんが、ちゃんと炊いた味がする。
ああこれは、お店の味だ。
その辺のお惣菜とは違う、お店の味。会社の近くにある、ご褒美的にたまに行く美味しい和食屋さんのカウンターで食べたのと同じ味。
プロの味。
魚目当てだったけれど、一番沁みたのはひじきだった。
外の、家とは違う、日常から離れた風を、感じた。
普段は夜しか開いていないお店だけれど、こんな状況でもランチ弁当は行列ができるほどの人気だ。夜のテイクアウトも美味しそう。
煮詰まったらまたあのひじきを食べたい。
今度はカマ焼き弁当にしようかな。
憧れの喫茶店も休業が明け、テイクアウトを始めてくれた。もう見た目からかわいくてウキウキするスイーツ、機会を見ていただきたいな。
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