見出し画像

魅了して止まない野球の底力

9月26日付のnoteで取り上げたヤクルトスワローズの村上宗隆選手、リーグ最終戦のしかも最後の打席で見事に日本人最多本塁打の新記録を達成しました。

【日本歴代記録への挑戦~村上宗隆選手】
https://note.com/s_kohyama/n/n73f82835f9ae

その瞬間をライブで観ることができて感動しました。すごいのひと言です。初球の真ん中近くの甘い球ではありましたが、狙って打てるものでもありません。ましてやあの雰囲気の中で、プレッシャーを跳ねのけて期待に応える精神力は大したものだと感心しました。しかも三冠王まで確定!リーグ戦は終了したものの、これからすぐに日本一に向けた闘いが始まることになるので、コンディションを整えてチームの勝利に貢献するバッティングをこれからも期待したいと思います。

試合終了後も、何気なく最終戦を終えた後のセレモニーの様子を眺めていました。マウンドをまたいで一列に選手たちが並び、高津監督からファンに向けて一年間の応援の御礼と日本一に向けた決意の挨拶。ポイントを抑えた素晴らしい内容でした。終わりかと思ったら、引き続き今シーズンで引退する内川聖一選手・坂口智隆選手・嶋基宏選手のセレモニーが行われ、感動する場面の連続で最後まで目が釘づけに。こんな形でプロ野球選手としての最後を迎えられる3選手は幸せだろうなと思いました。

ヤクルトスワローズって本当に素晴らしい球団だと思いませんか?引退する3選手とも生え抜きではなく、内川選手も挨拶の中で述べていましたが、「移籍の際に期待された活躍が思うようにできなかったにも関わらず、このような場を用意してくれた」と。選手一人ひとりを大事にしている球団ということなのでしょう。ゲームの途中から、引退する選手だけでなく、涙する選手が多いことを不思議に思っていましたが、引退セレモニーの様子を観て、その理由がわかったような気がしました。

嶋選手が東日本大震災直後に言ったセリフ
「見せましょう、野球の底力を」
「見せましょう、野球選手の底力を」
「見せましょう、野球ファンの底力を」
「ともに頑張ろう、東北」
「支え合おう、日本」
昨夜は
「見せましょう、ヤクルトスワローズの底力を」
心に響きました。

10月2日のパ・リーグの大逆転劇など、改めて野球の底力を見せつけられたような今シーズンでした。現在は収束の傾向ではありますが、長引くコロナ禍、またいつ新たな波が襲ってくるかもしれません。もちろん十分に留意しながらも、簡単に諦め止めてしまうのではなく、ひたむきに取り組む姿を示すことで、感動を与え、感動を得て、またさらなる感動につながる、その連鎖を大切にしたいものです。私たち一人ひとりが持つ底力を信じて。

「やっぱり野球っていいよなー」昔の野球少年が、あらためてそんな感慨に浸ったひとときでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?