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勝手に10選〜映画のイカす挿入歌&主題歌編(後編)〜

(前記)
それでは、張り切って後半に移る。


・Stand by Me

1961年にベン・E・キングによって発表された楽曲であり、1986年に公開された原作がスティーブン・キングにより、リバー・フェニックスらが出演した映画"スタンド・バイ・ミー"(原題: Stand by Me)の主題歌だ。

1950年代のアメリカを舞台に田舎町に住む少年4人が死体探しの旅に行った青春映画だ。

少年4人によるちょっとした冒険の中に、各々が抱えてる葛藤を吐露したり、小さな事件があったり、喧嘩もしたり、アクシデントがあったり様々なマテリアルが融合し、画像、景色も相まって、実に素晴らしい映画だ。

映画の内容と歌詞の内容とはほぼ関係ないが、時代、各々の持つ世界観が見事にケミストリーを起こした傑作なのだ。


・Oh, Pretty Woman


1964年にロイ・オービソンによって発表された楽曲で1990年に公開された映画"プリティ・ウーマン(原題: Pretty Woman)となった楽曲だ。

ロスアンゼルスを舞台に、リッチな実業家と売春婦がふとしたタイミングで出会い、ビジネスライクな付き合いが始まり、やがてお互い恋に落ち始める、という名ラブストーリーだ。

文章にするとシンプルなストーリーだが、実に洒落たコメディタッチで名シーンも盛りだくさんな上に、軽やかに感動できる名作だ。

ロイ・オービソンは非常にジェントルな印象のアーティストで、シンガーソングライターとしても、その甘い声も、この映画の主題歌の歌い手としても見事にハマる。

また、曲もシンプルで上品でメロディラインも美しく、テンポもイカしており、時を超え曲もアーティストも映画に見事にハマっているのだ。


・Misirlou

1962年にサウスポーのギタリストであるディック・ディルにより発表された楽曲で、1994年に公開されたクエンティン・タランティーノ監督による映画"パルプ・フィクション"(原題:Pulp Fiction)のオープニングを飾る曲だ。

映画の内容は時系列を前後させ、人殺しをしてしまったチンピラコンビや、レストランでの強盗、八百長を裏切るボクサー、ギャングの夫人の薬物中毒など、幾つものストーリーが交互に展開され、ラストで全てが帰結する見事なハチャメチャ映画の大傑作だ。

オープニングでこの曲が用いられるが、このオープニングは映画史に残る名オープニングである。

とにかくカッコいいのだ。
このオープニングがあり、一気に映画の世界観に心を持っていかれるのだ。

タランティーノの映画、音楽に対する愛情に対しては敬意を表する。


・Lust For Life

1977年にイギー・ポップにより発表された楽曲で1996年に公開された映画"トレインスポッティング(原題:Trainspotting)のオープニングを飾る曲だ。

イギリス映画であり、スコットランドを舞台にユアン・マクレガー演じるレントンが主人公で、世の中に対する不満、反抗、疑問、自身達を未来を憂いてヘロイン中毒となりながら、また相対しながら、どう未来を歩むのか、という青春映画の名作である。

SEX,DRUG&ROCK'N ROLLを見事に表現し、素直な事とは不良である事を真に描いた傑作のオープニングに実にハマった楽曲である。


・A Little Less Conversation JXL Remix

オリジナル版は1968年にエルビス・プレスリーのシングルとしてリリースされ、2002年にジャンキーXLによるリミックス版として発表されたのが本楽曲で、発売前の2001年に公開された、映画"オーシャンズ11"(オーシャンズ・イレブン、原題: Ocean's Eleven)の挿入歌だ。

名だたる大泥棒であるジョージ・クルーニー演じるダニー・オーシャンが服役後に、ラスベガスにおける3大カジノの金を強奪する構想をたて、相棒であるブラッド・ピット演じるラスティ・ライアンをはじめ、強盗のプロフェッショナルが集結し、破天荒な計画を実行する、痛快かつ、コメディタッチをスパイスに、スタイリッシュかつスリリングであり、どんでん返しも素晴らしい名作だ。

この曲が実に映画の挿入歌として気持ち良くハマっているのだ。
ジャンキーXLによるリミックスにより、見事にソフィスティケイトされ、聴くだけでオーシャン達のイカした世界観へと導いてくれる。

実に心がスッキリする。カッコいいのだ。


(後記)
筆者は音楽も好きだが、映画にも随分と影響を受け、沢山のインスパイアを得た。

まだまだ、こんなものではない。

このシリーズはまだまだ続くのだ。

読んでくださった方々へ
ありがとうございました

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