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エドワードヤン カップルズ

ニュータイワンシネマの映画監督たちの中では早くお亡くなりになった監督です。
長生きされたらもっとすばらしい映画をたくさん撮られただろうと思い残念です。

エドワードヤンの映画はどれもクロージングがびっくりするほどうまくて、大しておもしろい映画を撮ってるわけでもないのに、「えー?なんか今すごくいい映画見てた?」と確認したくなるほどクロージングがうまいです。
みんな、エドワードヤンの映画見てからクロージングのお勉強してね、って思います。

そんなエドワードヤンの映画で一番好きなのは「カップルズ」です。

台北市内で共同生活を送る不良少年たちの話なんですけど、ビジュアル担当でチャンチェンがヤリチン美容師役で出ています。
あとの不良の男の子たちのルックスは全員微妙で、台湾の芸能界にはイケメン枠はないのか不安になります。
チャンチェンは香港のウォンカーワイ映画に出るようになってどんどん垢抜けしてイケメンになって行くんですけど、ふつうに海外にまで名前を轟かせるイケメンっていないですね。
時代を遡って金城武くらいですかね、台湾からのイケメンって。
別にイケメンがいないとダメってことでもないんですけど、じゃどんな映画か?って言うと、不良少年たちの悪事を描いただけの映画なんですよ。

けどやっぱりクロージングでふんわり心をくすぐられて何回も見ちゃうんです。
マルタとルンルンが釈放されてからラストシーンまでの短い間はとてもリリカルで甘酸っぱい感じがします。
不良少年たちの悪事物語かと思いきや、さわやかな青春ラブストーリーに見える不思議。
この甘酸っぱさがほしくて何度も繰り返し見てしまうんです。

機会があったらぜひご覧ください。

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