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ライフ・イン・ザ・シアター2022 観劇レポート&感想 -2-

長〜い長いオタクの観劇レポ第二弾です。


*ライフ・イン・ザ・シアター2022 

出演:勝村政信さん、高杉真宙さん 演出:千葉哲也さん
戯曲は悲劇喜劇 2022/3 No.815より
デヴィッド・マメットさん 作 小田島恒志さん 翻訳によるものを参考にしています。セリフに関しては同誌からの引用また、うろ覚えの記憶から記載しています。


衝撃の!?第8場

初見の際、お隣に女子高生くらい?の若いお嬢さんが親御さんと座っておられて、これはちょっと刺激が強かったんじゃないかしら?となったお着替えシーン。
ジョンくん、弁護士スーツのスラックスに履き替えるのに衣装下着1枚になる…。
長くて白いスラっとした足が露わになる場面がこの後、複数回。
ちなみにロバートは冒頭の2場でも、黒のゆったりとしたアンダーパンツ(10分丈)を履いている。時々、片方の足が入らないままケンケン状態でステージの淵に迫ってくることもあり、客席ビックリして大笑い。

「ポリティカルでポエティック…」ロバートさんの全力おふざけも始まる。
ティッシュをもらいたいジョン。ティッシュケースを持ったまま素早く走り回るロバート。時には反復横跳びのようになりながら行ってしまう。そのスピードに負けまいとティッシュを取るジョンとの速さ勝負。笑

  • ティッシュが千切れてしまい何度も取りに挑むジョン。

  • サクっサクっサクっとキレイに取れて満足げなジョン。

  • シャツを着ている間、先にロバートが走り去ってしまってティッシュ取れず終い。ロバートのメイクデスクに置かれたティッシュを取りに行くジョン。

  • あんまりに早く走り抜けるのでにやけ笑いしちゃうジョン。など。

  • 芝居を抑えてほしいと言いながらズボンを履けずにケンケンでステージ前までツンのめって来てしまうロバートも。

その後、サクッとサスペンダーもかけて自席でメイクを開始するジョン。メイク落としでキレイにして付け髭装着。観劇した中で一度だけジョンが髭のテープをめくれず、セリフの流れの中で装着に至らなかったことがあり、勝村ロバートがいじるように「それ、まだ時間かかる?」と話しかけ、ジョンは「えぇ、あともう少し」と切り返し、鏡の方へ移動しながら髭テープを剥がす…。
ロバート「いいよ、俺、しゃべっとくから」「あめんぼ赤いな あ い う え お…」
ジョン「あ、でも大丈夫です!もう!」と言って、姿見前で髭貼り完了。
流れに戻る。何度かお髭をメイクデスクではなく姿見側で貼り付け確認している姿あり。(別公演では劇中劇の最中にジョンのお髭が剥がれてしまった回があったそうな…。そこでもロバート勝村さんの機転により、ジェスチャーで「髭、、取れちゃった」とエアで伝えてくれたそう。カワイイ。)

そして安全ピンアドリブのシーン。
こちらも毎回、ジョンとロバートのかわいいやりとりが見られる場面。
最初の内は「いたっ!くそっ!」と声をあげて痛がっていたロバート。福岡あたりの公演からですか?無言で「っっっつ!」となっているシーンもあり。(札幌では両日それでした)
痛がるジェスチャーに気付き、真宙ジョンが顔を向け「大丈夫ですか?」。
その後、開演間近のブザーが鳴り、ついには椅子の上にロバートを立たせ、ファスナーの前で安全ピンを取り付けようとするジョン。ロバートを立たせたまま落とした安全ピンを探すために”椅子グルグル回転”にも笑わされ、メイクデスクの下に潜ってくるジョンが可愛すぎたりしつつ。

ピンを刺すジョンにその間、ちょっかいをかけるロバート。

  • ジョンの耳をモミモミ、ぐりぐりやるロバート。
    ジョン「じっとして!」
    ロバート「してるよっ!早くっ!」また耳モミモミ…。
    ジョン「ジッとしてっ!」
    ロバート「してるよっ!」
    ジョンの頭をはたくロバート。苦笑いするジョン。

  • 強めに「じっとしてて!」「(ジッと)してないっ!」というジョンに対して「誰に向かって言ってるんだ!」と怒るロバート。手を止めて「ごめんなさい」苦笑いなジョン。

  • ジョンの耳をグリグリしつつ「あ〜、なんかベタベタするな…」としかめっ面のロバート。
    ジョン「本番前だから…」笑

  • ジョン「ちょっと太ったんじゃないですか?」
    ロバート「太ってないよっ!」「失礼なやつだな」
    ジョンに対して「ぺっ!」と唾を吐くロバート。モロに浴びて思わず「っっっ!」と声なき声をあげて笑っちゃうジョン。背中で笑う。

  • 耳ぐりぐりせず、目を閉じてにこーっとしながらジョンの耳だけ掴んで微動だにしないロバート。
    ジョン「ジッとして!」
    ロバート「ジッとしてる。」(穏やかにニッコリ)
    ジョン「ジッとっ!っ」
    ロバート「してる。」(ニッコリ)
    いじりリアクションがないので背中で笑ってる?風なジョン。

  • ジョン「ちょっと太ったんじゃないですか?」
    ロバート「そんな事ないよっ!早くしてっ!」耳をぐりぐりせずに持ってるだけのあと、どうやっていじってやろうかと耳の周辺で手をモヤモヤとエアーでモミモミするロバート。
    気づかないジョンは「はい!オッケー!」
    (観客:もう1イジリくらい欲しかったなぁ〜。エアーはジョン、気づかないよw)

  • 耳を持ったまま微動だにしないバージョンのロバート。
    ジョン「ジッとっ!」
    ロバート「してる。」(ニッコリ)
    ジョン「ジッとっ!」
    ロバート「し て る。」(ニッコリ)
    ジョン、ニヤける。ロバート、ニヤっと笑いこぼしながら頭をペシっとはたく。
    引き続き何もしないで耳だけ掴むので、その手を払って「これっ!」自分の耳を指して「耳っ!」
    ピンをつけようとしつつ「だから…」とジョンが言いかけるところにソロ〜っとまた耳を掴もうとするロバート。素早くジョン「はいっ!オッケー!」
    (こんなにちょっかいかけられたら、そりゃ失敗するよねw)

盛りだくさんなアドリブシーンの合間、ジョンに対して「あんな大芝居をするのはどうかと思う」と告げ、「個人的感情だと思われたら心外」と言いながら、場を重ねるごとに2人の間に”澱(おり)”のようなものが積もっていく感じになる。

第9場 弁護士事務所

電話中のロバートがいる部屋にサングラスとお髭のジョン登場。
劇中劇が喜劇なのか?わからなくなるくらい、逆に大芝居&完全に笑わせにくるロバート。(その割に後でめっちゃ怒る)

カッコよく葉巻を咥えて待つジョンのもとに、火をつけるべく大きなライターを持ってくるロバート。
こちらのアドリブシーンも、ギターの音に合わせて踊る、エアギターを操る、リズムを刻んでライターを擦る、”淋しい熱帯魚”(←”わかる”世代はわかる)なロバート。(劇中劇大丈夫?というくらい、それ喜劇なの?客席の笑い声SEも盛大に入る。ただしおそらくは、劇中劇のNGを笑う声も…)

  • 劇中、ギリアンに子供ができ、その父親がロバート演じる「ジョン」だという場面。
    ロバート「彼女の夫がわたしだと…」
    ジョン「違う」
    ロバート「彼女の子供がわたしだと…」
    ジョン(ん?)「…、違う!」
    ロバート「彼女の子供の?旦那がわたしだと…?」
    ジョン(ちょっと考えて少し上を見上げ気味に)「ん〜…違うっ!」(←正解!w)
    珍しく3回間違えるバージョン。真宙ジョンもちょっと戸惑って、よく考えてセリフを聞き、椅子からちょっと腰が浮きながら、最後の「彼女の?子供の?父親が?…わたし…だと?」に、「そうっ!そうだっ!!」

その後、電話を繋ぐなと言っておいたはずのところに内線が鳴る演出が行われるはずの劇中劇で、音が鳴らない。2人して、バックヤードのスタッフに目配せを送りながら戸惑いのシーン。
鳴るべきタイミングと受話器をあげてからも鳴り続けるSEに、処理しきれないロバートが受話器をジョンに「君が出た方が良さそうだ」。
舞台上での対応力を求められる場面で先輩から振られ、ジョンが戸惑いの様子を見せていたのが印象的。

そのまま場面転換して第10場

次のシーンへの着替え?もう既に違う舞台が始まったタイムシフト後なのか…(劇中劇ディヴィッドとジョンの老後?ではなく「母さん」と言ってるのでロバートは違う役への転換なのかと思いつつ…。脚本には「次の作品」とあった。)
「寄生虫めっ!」は、劇中のハプニングを笑う観客へ向けてなのか、それを評する劇評家たちなのか…。
ここでもロバートは「こっちは人生の賭けに出なければならないんだっ!」「人生の冒険に出る。出なきゃならん。褒められたいなんて思ったらおしまい」「死を求めるのも一緒」
自分とは切り離せない「舞台の人生」への価値観を吐露している風。
観客としてはハプニングは「舞台の人生」をあゆむ”役者”を、”役”を通した”人”として感じられて、それも「なまもの」の舞台の魅力と楽しんでしまう節があるので身につまされつつ、「完璧な舞台」とは?なんてことも考えさせられたりする部分でした。

怒りに任せて脱ぎ散らかした衣装をそのままに舞台に戻っていくロバート。
それを片づけながら、思うところある様子のジョン。彼を照らすスポットが彼の中に積もった”澱”の影を映すようにも見える。

第11場 チェーホフの作品のような車椅子のシーン

長髪の付いたニット帽でほとんど顔の見えないロバート。
どんなに早着替えで鏡を見ないままのシーンでも、きっちりと整えてくるジョン。(後ろシャツ入り切らなかったな、と思っても、暗転の間にキレイにしてある。素晴らしい)
枯れ葉が窓から落ちるギミックがこちらから見えて楽しい場面。
ステージの奥行きが狭いところでは、かなり車椅子をグルグル回されるロバート。
時々、歩き始めてすぐにグインっ!と回転させられて、不意打ちで本当にビックリ、痛そうな時もある。

  • 回すの強めで足が手すりに乗ってしまうほど体が回転したロバート。「いたいぃ…」(ちょっと笑ってしまってるジョン)

  • 毎回回転に耐えつつも、時々「首がぁぁ…」「いたいぃぃ…」「ちょっと強いぃ…」と、か細くぼやくロバート。

  • いきなり一回転するくらいの勢いで回してしまったジョン。(本人もロバートの様子に笑ってしまう)いつもより多めにステージをグルグル。

毎回うまく客席側ステージぎりぎりに車椅子を押し出すのは、奥行きも違うし至難の技。勢い強めだと止まる側のロバートさんも、ライトの当たらない奥行きを計るのが難しそうに見える場面。
(最前列だと本当にロバートが降ってきそうな勢いの時があり、かなりドキドキする。ちょっと離れてても勢いがいいと、止まるとわかっていてもビックリして声が漏れてしまう勢のわたし…「ひぃやぁぁぁぁ〜!!!!!!」)

  • ピッタリで止まり「あぶない…」くるっと踵を返し、ジョンの後ろ姿を目掛けて勢いよく車椅子ごとぶつかって行くロバート。膝カックンでぶつかられるジョン。弓反りになってビックリ!

  • 押された勢いが良すぎて思わず足を出してブレーキ!ぎりぎりステージ上に止まるロバート。思わず素の風味で「あっぶねっ」と苦笑いしながら繰り返し呟きつつ、車椅子のタイヤに挟んでしまった膝掛けを引っ張り、役に戻って「取れない…」クッとなりながら布を引っ張りあげ戻って行く。

  • 回されている時から勢いが良すぎて膝掛けもずれていたロバート。ゆっくりと客席側に押されたものの、ぎりぎりを狙って止まった勢いで立ち上がり、ステージ下に膝掛けが落ちてしまう。ステージが低かったので、寝そべって手を伸ばし膝掛けを取ろうとするロバートの横に、枯れ葉を操っていた黒衣くろこさんがやってきてステージ下に降り、拾い上げてロバートに手渡す。
    ロバート「あんた誰?」駆け寄ってきていたジョンも一緒になって「誰ですか?」(劇中スタッフ(身内)じゃないんかぁーいっw)

  • 強めの勢いぎりぎりでステージに留まったものの膝掛けがステージ下に落ちてしまう。真っ暗でライトが当たっておらず見えない。カツラの前髪が顔を覆っているのでさらに見えない様子。1m以上ある高めのステージ。下を覗き込んで「あぁあ〜〜…」「見えないぃ…」「暗くて…」「見えないんだよぉ…」苦笑いしてしまってるロバート。
     なかなか蹴りが入らない上に、何か客席側でモゴモゴ言っているのに気づいたジョンがチラリと振り返る。もう一度振り返ってちゃんと見て「どうしました?」と声をかける。全然戻ってこないロバートにもう一度「どうしました?」と言って駆け寄り、下手側に立って下を覗き見る。
     客席は1列目が空席でその後ろに最前列の観客が着席している。(もう少し上手側に落ちてる…)とは思いつつ、指差しも届かない、声も出せない、ましてや取りに行って舞台に投げ入れられる訳でもなく見守る観客。黒衣くろこもいない。
     パッとジョンがステージを飛び降り、手探りで膝掛けを探す。掴んでロバートの上手側へヒョイっとステージを登って戻り、車椅子のロバートにバサバサして膝掛けを戻して劇中劇のステージ側へ。
    ロバート「あぁ…」「すまないねぇ…髪が…長くて、前が見えない…」
    ジョン「長いから…」
    ロバート「あぁ…」ジョン「この部屋好きだなぁ〜」から本筋へ戻る。
    (大阪のステージではロバートがゴロゴロ寝転がってステージ下へ降り、拾って戻ってくる場面があったとか?それは10場で脱ぎ捨てたネクタイ??)

  • 車椅子の回転を早い段階からかけ始めたジョン。思っていたタイミングよりちょっと早かったからか勢いよく体が振り回されてしまったロバート。ちょっとリアルぎみに笑う。
    客席側へ押し出されるのも、奥行きが少なめなのにかなり勢いが強い。見事にギリギリで止まったものの真っ暗な中、立ち上がり気味に止まったため、体の右側へ膝掛けが落ちてしまう。
    「ない…。見えない…。」自分の膝掛けがないのはわかるものの、カツラの隙間から探しても見つけられない様子。
    何度か振り向いて、呟きながら立ち竦んでいるロバートに気づき「なんですか?」と歩み寄ってくるジョン。ロバートの横に落ちている膝掛けに気づいたのか、「ない…見えない…。暗くて…。」と言っている横へやってきて、スッと膝掛けを持ち上げ「ここにありますよ」とスマートにロバートを車椅子に乗せ、バサバサっ!と膝掛けでロバートを扇ぎ、劇中劇観客側へ…「この部屋好きだなぁ〜」

2人の間に積もるものがある微妙なシーンでも、とことん笑わせてくるサービス精神。ジョンの微妙な気持ちそっち退けで大笑いし続けてしまう。ありがたや。
本筋に戻ってから劇中劇側客席に向かって、ジョンが「お茶を用意させましょう」のセリフで劇中劇観客大きな拍手。負けじと(?)「ありがとう!」のセリフのロバートには笑い声が…。


第二回更新はここまで。
超個人的意見が反映された感想をお読みくださってありがとうございます。
第三回もお着替えシーンからですが、2人の展開がどうなることやら…お楽しみに。
- つづく -

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