ここんところの残暑の厳しさ、なんざんしょ？
いや、オヤジギャグをかましてる場合じゃないんですよ。これ、この暑さ、服屋にとっては死活問題なんです。

ファッションの世界はもうとっくに秋です。なんなら冬物だって入ってます。お店にはウールのセーターやダウンのコートも揃ってきてます。ふざけんな！でしょ？ンなもんこのクソ暑いのに試着できるかよ！でしょ？

というか、日中のこの炎天下に、うちのお店のような年配のお客様を相手にしてる店はマジで厳しいと思います。来ないもん。暑くて危なくて。

ご無沙汰しているお客様にご機嫌伺いのお電話をしてみると大体が夏バテで具合悪いという。こんなに暑くちゃ出かけらんないわよ、と。そりゃそうですよね。無理して来てとは言えません。

9月も後半なのにこの暑さ、ホントに服屋泣かせです。早く涼しくなってくれぇ～～！！！

なんて思いながら、今日は朝イチでとあるメーカーさんの来年春夏商品の展示会へ行ってきました。
頭の中は春です。そして夏真っ盛りです。毎日暑いもんね、いやこれ来年のね、ってもうワケがわかりません。
コロナ禍になってからというもの、月日の経つのが異常に早く感じませんか？ついこの前の出来事を思い返してよくよく考えてみると3年前だった、なんてことは日常茶飯事です。記憶がバグります。

少しずつ日常を取り戻しているとはいえまだまだ落ち着かないのは、ここにきて再びコロナやインフルエンザも増えてきていることです。周りでもSNSでも｢とうとう罹った｣という声を頻繁に聞きます。そうかといって現状を踏まえて行動を控えるなんて人はもうほとんどいないのではないでしょうか。マスク姿の人もグッと減りました。なんなら｢まだやってんの？｣なんて言われます。以前のような自粛モードなどどこへやら。旅行にもばんばん行くしランチ会やら飲み会やら、人が集まることに全く躊躇はなくなりましたよね。

よくよく考えると凄く不思議な世界です。｢もうこれ以上我慢はしません。しなくていいですよね？｣と暗黙の共通意識が浸透しています。それなのに相変わらずコロナは減らない、そして経済は思ったほど動いていない。この物価高が主婦の財布の紐をしめるのです。しんどいですよね、私も主婦？のはしくれとして、削れるところはとことん削っています。

まぁそれも個人差がありますけれどね。全く何の心配もなく買い物や旅行などにお金をかけられる人も常に一定数いますから。そういう方々がいなければ経済は回らないのだからとても大切だし大きな意味では有り難いことなのですが。

共通して言えることは、この数年間の抑圧から解放されるために皆が求めることとして、｢体験する｣に価値を見出だしている人が多いということでしょうか。旅行や人と会うやライブやフェスなどはそれですよね。できなかったことをやる。それにお金をかけたい。モノではないんですね。
以前ならそうした｢体験する｣の計画を立てると、決まって新しい服を買いたくなったものです。やっと会えるあの人に、ようやく再開された催しに、念願かなったコンサートに、数年振りの旅行にとなった時、そこへ行くには何着ていこう！とワクワクしますよね。

それなのに。何故か服を買いに来る人は少ないなと感じます。何なんでしょうか。物価の上昇で詰めるところといえば？やはり新しい服を我慢するとなってしまうのでしょうか。

いやいや、ここ数年出掛けられなかったわけだから洋服を買ってない人がほとんどだと思います。だからいざ買おう！となると、何から買えばいいのか分からない。季節は秋です。それなのにこんなに暑い。まだまだ半袖Tシャツやノースリーブワンピでいける。カーディガンくらい軽く羽織ればOKなわけですね。

だからさ！だから来ないのさ！みなさーーん、秋ですよ～～！気づいてちょーだいよーーー！！！

あと二三日したらぐんと気温が下がるらしい。その時サッと秋物が用意できますか？衣替え、まだじゃないですか？とりあえずすぐに使えるシャツやブラウスやカーディガンなど、秋のものを買いに行きませんか？

気づいたときには遅いのじゃ。必要なときに慌てて買いに行って、あー、もう無いのですかなんてことのないよう、お早めに秋のコーディネートを考えておいてください。なんて、私がとやかく言うことではないのですが。

余りにもお店が暇なもので。
はーー、早う涼しくなっておくれ。

心の声駄々漏れの日記はこのへんで。
それではまた。


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