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カカというねこ④

肝臓癌の診断を受けて みとり期を過ごしていたカカですが、先日 夕ごはんを食べたあと いつものソファの背もたれで くつろいでいました。私たちも食事をしてゆったりしていました。たまたま娘も一緒にいました。するとカカが突然5〜6回ほど吐き戻して急に倒れ込みました。 呼吸がいつもと違う、表情も違う。いよいよ その時が来たんだ、と感じました。安楽な姿勢を取らせて そのまま みんなで見守りました。その間に今までの感謝や大好きな気持ちをみんなで何度も伝えました。みんな涙がとまりませんでした。1時間ほどのあいだ 時々大きく身体を動かしたりしながら呼吸が徐々に弱くなり息を引き取りました。なんだか まだ信じられない気持ちと ああ、今日だったのか、というような複雑な気持ちで胸がいっぱいになりました。

癌の診断をうけて8か月くらいでしょうか。とても頑張ってくれたと感じました。「死ぬ時まで しっかりと生きる」という事を 身をもって私たちに教えてくれました。尊い生命。私たちもしっかり生きないと、と改めて感じました。私たち家族はカカとの17年間 とても幸せでした。アンリとふたりで初めてウチに来てくれた日の事を今でも暖かい気持ちで思い出します。カカもなんとなくでいいから幸せを感じてくれていたらいいなあ、と思います。

家には同い年の兄弟ねこのアンリ、犬のハルがいます。ふたりを見送る日もそう遠くないのでしょう。彼らも「死ぬ時までしっかりと生きる」ことの大切さを教えてくれるでしょう。私たちも その事をしっかり心に刻んで生きていかなければならないな、と感じます。カカほんとにウチに来てくれて ありがとう。そしてさようなら。

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