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いつかの寛解を夢見て眠る

再編



ありがとうと言われて嫌な気持ちになる
親友の短所をあげつらってしまう
大好きな人やかわいい動物がこちらに近付くのを突き放して、困惑した顔を見たくなる

普段はそんなことはないのに体調が悪くなると頭がぐしゃぐしゃで喉に憎しみの苦い味がする

高校生なんて、ほとんど"物心つき始めた"ぐらいだと思っている
その時からずっとこういうねじれた感情と一緒にいたから、何が普通なのか、何が正常な状態なのか分からない

人が憎いし、だけど、それを必死に隠している

頭の中でよく、もっと頑張れとか病気を受け入れて努力しろとか言われるのだが、時折知り合いの姿を借りてくるのがズルい
余計に人を憎む羽目になる
そして、他責思考の人はうつじゃないと誰かの声がする




明日、あるいは明後日
病気が治って欲しい
荒唐無稽な話だが最近はそんなことを夢見ている

もっとも最近は1時間前の記憶すら曖昧に感じられ昨日も明日もない
いつも"今"だ

この間まで11月だったのにいつしか2月になった
カレンダーの日付が進んでいることだけが、私が連続した時を生きていることの印だ

いつかの明日を夢みて今日も眠る


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