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うつ状態の人に言うべき/言ってはいけない言葉とは?

最近、こんなサイトを見ました。

そうだな~と思う部分と、そうかな?と思う部分がありました。
今回は自分なりになにが嫌で何が嬉しいか考えてみました。


嫌な対応

1.意見の押しつけ

「薬は良くない」「甘え」「○○さんは頑張っているのに」など。


2.未来の話をする

先の話って元気でも億劫ですよね。特に仕事やお金、生活に関わる話は出来る限り避けるべきです。その時話せるほど回復していても難しい話をすることでまた具合が悪くなるきっかけになるためです。


3.患者の信じているものを否定する

例えば「薬はよくない」などの論調は今も根強いです。ただ、良くなってほしいと思うのであれば、患者が「あの先生は良い人だ」「この薬を飲んでから楽になった」と言うのを否定しないでほしいと思います。

うつは先の見えない病気なので、何かを信じて進んでいくしかありません。よりどころを否定すると本人も「よくないのかな」「私はいいと思うけど間違いなのかな」と疑心暗鬼になってしまいます。

※治療により明らかに悪化している場合は、本人に強く言うのではなく、医者に同行して質問するなどで対処してください。


4.適当な慰めの言葉をかける

どう反応すればいいのか分からない場合、またはいつも相談されてうんざりしている場合に適当に慰めてしまうことはきっとあると思います。

ただ、適当な言葉というのは案外わかるものです。辛い時にかけられた言葉が「なんか適当だな」と思った時ってむしろ悲しくなったりもしますよね。
それではどうしたらいいかというと、素直な言葉を伝えるか、それが出来ない場合その場を終わらせて次に繰り越すのがおすすめです。次の項で詳しく書きます。


いい対応

1.素直さを心がける

例えば「こんなことは初めてでうまく言えない」「なんて言っていいのか分からない」「でも、良くなってほしいと思う」とか。うわべの言葉より、心がこもった本心の言葉が響きやすいです。

時には「あの言葉が嫌だった」ということもあるかもしれませんが、そこは数を重ねればなんとなく分かってくるはずです。または本人に聞いてみてください。
大事なのは「あなたのことが大事だよ」「あなたを助けるために努力するよ」と伝えることです。

※この時「お互い大変だよね」「私も辛いことがあった」と同調するのはやめた方がよいです。また別の時(出来れば患者が落ち着いている時)に伝えた方が2人の苦しみを比べずに済みます。


2.出来ない時は出来ないと言う

例えば連日話を聞いているけどそろそろしんどいとか、なんて言っていいか悩んでしまってもう考えるのが辛いとか。
そんな時は、「私も疲れてしまったから、一度時間を置いてもいいかな」と伝えてもらえた方が嬉しかったりもします。

※この時「今から用事が~」など嘘をつくとバレてしまうので、本当の理由を少しオブラートに包んで告げましょう。本当に用事がある時は聞く前に「何時までなら」と言っておくと親切です。


うつはすぐ治る病気ではなく時には数年にも及びます。その間いつも「大変そうだな」「力になりたいな」と思えるかというと、そんなことはありません。
無理をして支えると、支援者がうつになってしまう可能性もあります。
あなたの味方ではいるけど、今は自分を守りますと言う対応も覚えておくとお互いを大事にすることが出来るでしょう。


3.話を中断させる

患者が長く話しすぎる癖を治したいと思っている場合に有効な対応です。
長々続いてるときは脳が止まらなくなっていたり惰性の可能性があるため、沈黙の時に口をはさむと話が途切れることがあります。

言葉がとまらなくても「あのさ」とかぶせ、言葉がぶつかることで一種の過集中を断ち切ることも出来るかと思います。


4.空間を共有する

話を中断した後、それから患者が話せない時の対応です。
言葉が無くても、一緒に動画や映画などを見ると安心するし、2人の好きな音楽をかけるのも効果があるそうですよ。あるいはただ隣にいて、必要なら背中に手を添えるのでもいいです。


おわりに

私は「どんな言葉がいいの?」と言われても「心がこもってれば……」と答えてしまいがちですし、結局この記事でもそんなようなことしか書けませんでした。
それは私が「何がいいか」ということよりも「何がいいか考えてくれている」(それが伝わる)ことを重視しているからかなと思います。

一生懸命自分のために動いてくれている人のことは、どんなに自分が人間不信でも、ありがたく大切に思えます。
患者にいつも怒られてしまう、自分はだめなんじゃないかと不安に思うこともあるかもしれません。ただ、それは病気の影響を受けた言動だということも心に置いておいてくださると嬉しいです。

閲覧いただきありがとうございました。

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