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アベをヤジって、それから

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2019年7月、札幌市内で演説していたアベをヤジった人々は、警備の警察によって、ものすごい勢いで強制排除されてしまった。ヤジは別に違法行為でもなんでもないのに、なぜ? このマガジ… もっと読む
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2020年3月の記事一覧

衆院議員の藤野保史さんが現地視察に来札

 衆院議員の藤野保史さん(日本共産党)が、道警ヤジ排除問題への現地視察として、3/14に札幌へ来ました。ヤジポイ及び弁護団として、その対応をしたので、報告します(大杉)  藤野さんは、衆議院の法務委員会に所属しており、これまでも何度かこの問題について、警察庁や法務省の担当者に質問をしている人。  ちなみに、この問題を国会で取り上げているもうひとりの議員は、立憲民主党の有田芳生さん(参院議員)。言わずと知れた(?)反レイシズムのカウンター議員です。有田さんも、昨年10月のヤ

【傍聴歓迎】次回のヤジ排除裁判は4月3日

 次回の裁判期日が迫ってきています。  道警ヤジ排除問題については、刑事事件としては「不起訴」という決定が出たため、刑事裁判はとりあえず開かれないことになりましたが(不服申立てのための手続き中)、民事裁判として、北海道(警察)に対して損害賠償を求める国家賠償請求訴訟は、粛々と進んでいます。  この事件は、まだ何も終わっていないのです。 次回の裁判期日について 現在、原告となっているのは、「アベやめろ」と叫んで速攻で排除された大杉と、「増税反対」と叫んで排除され、延々とつ

(3/5)付審判請求を行う

 先日、ヤジ排除に関して告発・告訴が出ていた件について、札幌地検は「罪とならず」「嫌疑不十分」として、不起訴決定を下しました。あれだけ明確な違法行為を行った警察官を不起訴とするのは、到底納得できないものですし、しかも検察は警察の行為を「適法である」と積極的に評価しました。  こちらとしてはそんな決定に黙ってはいられないので、この不起訴処分を不服とする手続きを取ることにしました(3月5日付)。先日の記事でもチラッと書いた、「付審判(ふしんぱん)請求」です。  大半の方は「付

(2/27)ヤジ排除、2人目が国賠提訴

2020年2月27日 国賠訴訟に原告追加 この前日には、道警が「ヤジ排除は適法で問題なし」という、ふざけた見解を提示しましたが、道警のデタラメな主張なんてこちらの知ったことではありません。特に気にせず、国家賠償請求訴訟の第二弾を提起しました。  昨年の12月には第一弾として、排除された男性(大杉)が原告となって裁判を提起しましたが、同じ日に排除された一人である女性(桃井)も提訴を決めました。基本的な主張としては、「ヤジを飛ばしただけで排除するのは違法・違憲なので、損害賠償を

「ヤジ排除」道警の議会答弁 全文文字起こし

2020/02/26 北海道議会 総務委員会にて 「ヤジ排除」についての道警の説明+質疑応答 入手した録音データから、ヤジポイの会が文字起こしを行いました。 (「**」表記は録音の状態から聴取困難だったもの) 議会答弁 道警本部長・山岸直人:  昨年7月15日の札幌市における自民党安倍総裁による街頭演説にかかり、警護警備中の警察官の取扱いが「ヤジの市民を道警が排除」などと報じられた件につきまして、北海道警察における事実確認結果を報告いたします。 事案の発生から本日の説明

道警・検察がヤジ排除の見解示す「排除は適法で問題なし」(後編)

 前回の記事に引き続き、道警の主張について見ていきます。 (↑前回の記事。未読の方はこちらからどうぞ) 2020年2月26日 道警が排除の根拠を公式に答弁  これまで7ヶ月の沈黙を保ってきた北海道警察が、ついに公式に「ヤジ・プラカード排除」の根拠を述べる日が来ました。  午前中、北海道議会総務委員会で、道警トップの山岸直人(本部長)、原口淳(警備部長)、岡田昭広(警備部第2課長)らが答弁に立ちます。山岸以外の2人は、道警における警備・公安警察の管理者です。 ヤジ排除

道警・検察がヤジ排除の見解示す「排除は適法で問題なし」(前編)

 この2週間ほどは、道警ヤジ排除問題に取り組んできた私達にとって、激動の週でした。出来事やニュースを、時系列にまとめて報告します。 記事の情報量が多いので、先に要点まとめ ・道警が「ヤジ排除は適法で問題なし」という見解を公表 ・札幌地検が、「道警のヤジ排除は適法」として不起訴を発表 2020年2月17日 道弁連が理事長声明 北海道弁護士連合(八木宏樹理事長)が、道警に対して、「ヤジ排除をめぐる調査結果を早期に公表するように」と二度目の理事長声明を出します。「7ヶ月も説明し