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【ねこのおはなし】(後編)はるくんの退院詳細についてというお話し

お宅の猫様寝てますか?
朱祥です。

今日は後編です。

ハル君ね、人がいる時は壁みたいになってるでしょ?
ずーっと動かないの。とにかくね、人がいたらダメね。
でも、夜中、誰もいなくなったら暴れたんだわ。
朝、出勤してきて見てみたら、ケージはぐっちゃぐちゃ、
点滴ははずれてる。爪は折れてる、オシッコまみれ、
血まみれでねぇ・・・。
帰ったら見てみてよ。爪から出血した跡あるから。
やっぱりこの子は入院難しいね。こういう子は病院に置いておく方がかわいそうだよね

(前編)はるくんの退院のお話し。より抜粋。獣医の先生のお話し。

・‥…━━━☆・‥

退院した理由の1つが「ストレスがかかりすぎる」ということで、
ハル君は家に帰ってきた。

お兄ちゃんのたっくんが出迎えてくれる。

病院の匂いをぷんぷんさせているハル君にシャーシャーモードにならなければいいけど、と心配していたが、全くそういうことはなかった。

いつもなら通院だけでも
「知らない匂いがする!」と怒って
ハル君のことを威嚇しまくっているのに、今日は退院したハル君にとても優しい。

ちょっと嫌な顔はするけど、
「お疲れ様。ゆっくり休んでね」と
いう顔でハル君のことを見ている。

えええ・・お兄ちゃんスゴイね。
気遣いの出来る子でお母ちゃんは嬉しいよ。
いつもそうであって欲しい…。

ハルは床に寝そべったかと思うと、寝室に行ったり、また寝そべったり、リビングをウロウロしたりと、大変忙しいご様子。

私は「何かあったら先生に言わなければ」とそしらぬフリをして行動をいちいちチェックしていた。
我ながら神経質だよね、と思う。

スタッフの皆様は血まみれ、オシッコまみれ、点滴を抜かれている姿をみて、どれだけ驚いたことだろう。
私が看護師の立場だったら「うわ、この子やりおった」とガックリ肩を落として粛々とケージの掃除をするんだろうなぁ。
身体も拭いてキレイにしてくださって、本当に感謝しかない。

「どれ、ハル君お手々を見せてごらん」

点滴をしていた所を一生懸命舐めているハル君を膝に抱えて、
爪が折れたという所を見てみる。

全部の爪を見たけど、それっぽく黒くなっているのは1本だけでした。

爪が折れたって言われたけど、折れてない。。よね?
根本の方が黒くなっているから内出血っぽくなっているけど。

ま、出血が止まっているなら気にしない、気にしない。

それより、お耳も熱いし身体も熱いなぁ。。。
熱出てるかな?
そっちの方が気になるんだけど、体温計が家に1本しかないし計れないや。
ちょっとそこは様子見としよう。

さて。
問題の粉ミルクを作ってあげてみましょ。




\ やっぱり飲まない /



はい、予想通り。



さーて。
飲まないとなったら厄介だな。
どうすっかなー。
高カロリー食、思いつく物は数種類あるけど食べるかだよなぁ。。

ネットで情報を見ていると、隣にいたハル君がいない。
お水を飲みに行っているようだ。
で、その隣に置いてあるご飯を食べている。


何故か頭を振って怒って唸りながら一心不乱に食べていた。


お?


食べてるじゃん。


ご飯を食べるなら、粉ミルクはいりません

ありがたき獣医さんのお言葉


よっしゃ!!

小さくガッツポーズ。


怒りながら食べるっていうのがハル君らしい。
よっぽど入院が嫌だったんだねぇ。

仕事終わりのわいさんから電話。

いきさつを事細かに説明。
退院できて安心したもよう。

わいさんは電話でハル君に
「もう、入院させないからね」と安心させるように言っていた。

そんな言葉より、ハル君は自分の身体を舐めるのに余念がない。
すでに鼻も耳もお手々のパットもまっかっかで
熱も多少あるようが、気になる部分のケアをしていた。


猫様に自分の気持ちを届けるのは中々に難しいことなのだ。


わいさんに事後報告だったけど造影剤を使って検査したことを話した。


わいさんは

それでいいんだよ。
入院させているのに、
「なんだかわかりませんでした」って言われる方が一番辛いし、
そういうことを聞きたいんじゃないんだから、
わからないなら何かをして原因を突き止めようとしてくれないとさ。
あの先生はそういう所をキチンをしてくれるからいいんだよね。
説明も理路整然としているし、一番納得するよ。


わいさんに説明をする為に
私が裏でどれだけ頭をフル回転させているのかそれがどんなに大変か訴えてみた。


うん。言わなくてもいいかもしれないけどさ。


いや、だって、大変なのよ。先生の言葉を咀嚼して覚えて説明するの。


だから、褒めて欲しかった。


私、こういう所ある。


でも、本当に大変で・・・(以下省略)


ふと目をやると、2人(匹)は仲良く寝ていた。

え。どんな格好なん?

やれやれ・・・・

肩の力が抜けるわ・・・。

2人(匹)の世界、そっとしておきましょ。

・‥…━━━☆・‥

次の日

仕事を急いで終えて、病院に向かって診察してもらう。

早速、レントゲン撮影をした。

すぐに診察室のモニターにハル君のレントゲンが映し出される。


「お母さん、昨日、どうでした?」

「ミルク、ダメでした」

「あー・・・そっかぁ・・ダメだったかぁ・・・」

先生はうーんと考えこんでしまった。

「でも、ご飯を怒りながらめっちゃ食べてました」

「ああ!!そう!!よかったね!!」

診察室にいる看護師さんもわぁ!よかったー!と声をあげて
拍手をしてくれる。

ハル君、あなた、幸せものよ。
ご飯食べただけで拍手されて。

「でも、先生、ハル君の耳も手も鼻も真っ赤で熱もあるようで・・」

「ああん?そりゃ、怒ってるんだよ!ははははは!」

つられて診察室の看護師さんも笑う。


怒って発熱するとは。。。ハル君、おぬしやるな。
でも、心配ないようでよかった。


「で、ね。お母さん、今のレントゲンなんだけどね」


自分の中で緊張が走る


これ、ここは胃ね。光ってるでしょ?
この光ってる部分は昨日の造影剤ね。

わかる?腸にもあるけど、大多数がまだ胃の中なの。
造影剤を投与してから、ざっと30時間以上経過して、
まだ胃の中なの。これ、明らかに異常ね。

この胃の壁、ちょっとボヤけてるでしょ?
これ、昨日食べたご飯ね。カリカリでしょ?
そのカリカリが消化されてドロドロになって腸に送られるの。
消化されてる途中だから胃の壁がボヤけてるの。

でも、それにしてもまだ造影剤があるっていうのはビックリだね。
この造影剤、2~3日で便となって排出されるからね。
少し便が緩くなるかもしれないけど、ま、大丈夫だと思うから。
こういうのは下痢止め使わない方がいいから。
排出してしまった方がいいからね。

それと、この子の場合さ、
やっぱり長期間「吐き気止めと胃を動かす薬」を飲んだ方がいいと思うわ。
肝臓に負担少ない薬だから長期で飲んでも大丈夫だからね。
うん。内視鏡は今回はいいかな。内服でいきましょう!

ありがたい獣医さんのおはなし


はぁ・・・よかった。
内視鏡しなくていいって。

よかったぁ・・・。


内服は「吐き気止め、胃の運動を正常に戻す」お薬2週間分。


粉にして頂きました。
粉の方が自分としては飲ませやすいので、いつもお願いしております。
ありがたい限りです。


家に戻ると、やっぱりたっくんは何も言わない。
以前はちょっとのお出かけで3日間も怒りまくっていたのに。


大好きなお兄ちゃんに思う存分甘えて、ハル君も満足そう。


これからも、ずっと、大好きなお家で過ごせるよう

お母ちゃんに見守らせてください。


さて。

お薬を用意をしなくちゃね。

退院した次の日の朝のハル君。まだご機嫌はナナメ笑

・‥…━━━☆・‥

今回、入院させたことにより、ハル君の内臓がどういう動きをしているのか、そして、肝臓がまさかの半分しかない。という驚きの事実が発覚しました。

言葉が適切かどうかわかりませんが、これは私にとって大きな収穫でした。

きっと入院させなければ「なんでこんなに吐いているのか」という理由がわからないままだったし、肝臓だって通常の半分しかない。というのはわからなかったはずです。

健康診断は1年に1回していたものの、レントゲンまでは撮影していなかった為、肝臓のことまではわかりませんでした。
(血液検査も問題ありませんでした)

手を尽くしてくださった病院の皆様には本当に感謝しています。

ハル君は今現在お薬に頼りながら
退院後、一度も吐かずに元気に暮らしています。

大好きなお兄ちゃんと一緒に寝て、ご飯も美味しく食べています。
ご飯を一度に沢山食べないように気をつけているぐらいで、
通常の生活に戻りました。

ハル君の入院は本当に突然のことすぎて、
心臓が痛くなるほど辛く不安なことしかありませんでしたが、
今は穏やかな日々を暮らせているかなと思います。

noteに不安な気持ちや備忘録を書くことで、自分の気持ちを客観視できましたし、記録として残していくことが出来たので本当によかったと思っています。

ハル君、たっくん、私ことまで心配してくださった方、
記事を読んでくださった方、
コメントをくださった方、
本当にありがとうございました。


本当に本当に救われました。


これからもどうか、よろしくお願い致します。


ここから先はこの入院でかかった費用、粉ミルクのご紹介です。

お金にまつわるプライベートな部分なので、
線引きとして有料部分にさせてください。

また、動物病院によって大きく金額が違う為、
あくまで参考資料としてご覧ください。

動物と一緒に暮らす。ということは金額もそれ相当にかかります。

今、ハル君同じような症状だけど、どれぐらいの金額かわからないから病院に連れていくことが不安、という方の1つ目安になればいいなと思って掲載させて頂きます。


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