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もうすぐ、看板がおりる

もうすぐ、ジャニーズ事務所の看板が下りる
まさか自分がまだガンガン音楽を好きでいる間に無くなってしまうなんて、そんな事、想像していなかった。
得体の知れない雲の上の存在であるものが、
ガラガラと音を立てて崩れていくのを
小さな何も出来ない分際で眺めることになろうとは。


ジャニーズの音楽におそらく初めて触れたのは、ちょうど今の季節。
小学校の運動会で流れた、
光GENJIの "パラダイス銀河"
この曲を聞くと、赤白帽を被って今はNGのブルマ履いて、一生懸命かけっこしたことを思い出す。鮮明に、見上げた校庭にずらっと並ぶ国旗たちを思い出す。

ジャニーズ事務所という言葉を覚えたのは
それから数年後のジャニーズjr.黄金期と呼ばれる頃だと思う。
V6のファンになり、KinKi Kidsの土9にハマり、J-Friendsと一緒に小学生ながら募金活動とかボランティアというものを知った。
8時だJをよく観て、あの頃はjr.を応援してたなぁ、松潤がTVに出た時のことも覚えてる

ちょっと悔しかったのが、学校へ行こう!が始まって、未成年の主張が大流行したころが
もう中学校卒業辺りで、V6に学校に来てもらうことが夢のまた夢になってしまったこと。

ここからしばらくはジャニーズとは疎遠になって、俳優さんとか女優さんとかが好きな時代もあったな。
この前、ちょっと話題になってた
“オレンジデイズ” わたしも大好きだった。

ここからまたしばらくして。
親と一緒にSMAPのコンサート行ったり、
V6が解散すると知ってファンクラブに出戻って、今がある。


この前、坂本くんの舞台『キャメロット』を観た。そして今日、剛くんが出演している映画『白鍵と黒鍵の間に』を観た。
その2つの物語で私に響いたのは、
“音楽は人間にとって癒しを与えてくれるものである”、ということだった。
「気分が落ち込んでいる時に、歌を歌えば元気になれる」と言っていたし
「音楽を聴いて癒やされるのは、人間の特権だ」というような事も言っていた。
(正確にこう言っていたわけじゃないけど、
そんなニュアンスに私は受け取った)
まさに、私の青春時代の悩みを、生きる力に変えてくれていたのがV6の歌だったし
家庭を持ってから再会した彼らの歌やお芝居は、平凡な人生に彩りと安らぎを与えてくれた。


看板が降ろされたら、何が待っているんだろう。
私には今やかけがえのない、聴けば思い出と共に癒しをくれた音楽たちはどこに行くんだろう。

剛くんや岡田くんのお芝居を観たあとは、
無性にアイドルV6を観たくなる。
私の娘が大きくなる頃に剛くんや岡田くんがジャニーズのアイドルだったと言ったら驚くんだろうか。
ジャニーズってなに?ってなるんだろうか。
旧Twitterみたいに旧ジャニーズになる?
それとも
名前を言ってはいけないあの人、になる?

私は結局、何も出来ずに流れに飲まれていく
2年前の今頃、V6の音楽に浸り続けていた私が今を想像できていなかったように、
ここから先も、想像できない未来が待っているんだろう。
でも、何があっても、どんなことがあっても
私が青春を共にした音楽たちはいなくならないで欲しいと願う。
楽曲だけじゃなく、歌ってくれていた皆も
いなくならないで欲しいと願う。

人は争い続けている、
今も昔も変わらない。戦争、誹謗中傷。
でも、音楽も流れ続けているから。
苦しい中の希望として、
いつも隣にいてくれたから。

だからお願いします。
歌も歌い手も、いなくならないで。
無くそうとしないで。

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