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【通勤電車の詩】手を振ればよかった

ホームで帰宅途中の電車待ち。
快速電車に乗りたいぼくは、先発の普通電車を見送る。
発車間際の扉のガラス窓に何やら人が動く影。
ふと目をやると、可愛らしい小さな少女。
こっちに向かって手を振っている。

ぼくに向かって振っているのかな?
それともぼくの周りにお友達がいるのかな?
少女の横にはお若いお父さんとお母さん。
結局ぼくは無視してしまった。

あの子、ぼくに手を振っていたのだろうか。
傷つけたかなぁ。
周りの目なんか気にしないで、手を振り返せばよかった。
後悔ひとしきり。

人生の修羅場は何度もくぐってきたのに、
「おれって、勇気ないなぁ」


通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。

「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。