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【通勤電車の詩】「遅れ約10分」

「遅れ約10分」
この赤い表示を見るとうんざりする。
電車が定刻通り走らないなら、電車に乗る意味がないと心に憤りが渦巻く。
待つこと15分。やっと電車が到着。
遅れていたせいかいつもより降りる乗客が多い。
と、その人の渦の中にどこかで見た顔が紛れている。
ひょっとして懐かしいあの人・・・。
ぼくはその人の名を呼んだ。
その人はあっと驚いた顔をした後、にっこり微笑んで渦の中に飲まれていった。

電車が遅れて良いこともある。


通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。

「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。