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いま改めて観なおしてみたい作品


※この記事は2022年3月に書いたものになります。

3月に入りまして、より一層不穏な流れになってきつつあるロシアのウクライナ侵攻。

こちらも貼っておきます。侵攻のニュースはバンバン流れていますが、それまでの情勢がどうなっていたのかがこちらを拝見すればざっくりわかる。>ありがたや

上記の侵攻のちょっと前にあった2014年クリミア危機というものがあるのですが。

クリミアとは、ウクライナ国内にある半島の名前。今現在ロシアが実効支配している状態のようです。(どこかで同じようなシチュエーションを見聞きしたような。。。)



そんな昨今の情勢を知ってか知らずか。観なおせずにはいられない作品があります。

「ファイナル・プロジェクト」ですね。※英題ではFirst Strike

監督:スタンリー・トン
ジャッキーの代表格になる作品「ポリス・ストーリー」の正統派シリーズなのですが北半球南半球、縦横無尽に世界中を飛び回ってますね。

CIAの捜査に協力する途中ウクライナ国籍の女性を尾行する事になった主人公が謎の男ツイ、ロシアマフィア、ロシア連邦情報局(FSB)などとやがて核爆弾の売買に巻き込まれていくという話。

ちなみにこの作品の公開年(1996)より前
1991年になるんですけども、この年に

 ・ソビエト連邦崩壊により、ウクライナは中立国として独立を宣言

 ・1982年にアメリカとソ連の間で交わされた戦略兵器削減条約がこの年に第一次戦略兵器削減条約として調印。(第二次は1993年)


上記の実際の出来事が作品に反映されているんですよね。戦略兵器削減条約によってアメリカとロシアは段階的に核兵器の削減をしている。

当時ウクライナはアメリカ、ロシアに次ぐ核兵器保有国でした。

無料記事じゃないけども、途中まで拝見して頂ければ十分にわかる。


作品中でウクライナの削減量が滞っていている事に気づいたロシアの情報を元に主人公は巻き込まれて動いているんですね。>今の情勢だと、少しだけ作品の見方が変わっちゃいますね(大筋のジャッキー大活躍は変わらないですがw)

90年代の作品から、作品中に伝えたいメッセージを込める事が多くなったジャッキー。

もちろんこちらの作品にも込められています。

世界平和

脅されて仕方なく核爆弾の密売に加担している人物に対し、止めるように諭す主人公。「英雄気取りか」と吐き捨てられるんですが、それでも止めない。>劇中でもこの話に決着はついていないですが

何を言われようが、それでも戦争(が起きるような原因になるような事にも)反対

なんですよね。
私の勝手なイメージですが
諸手を挙げて「戦争反対!」と言っているのが日本人なのに対し、ジャッキーの言っているのは少し違うような気がしますよね。攻撃またはその素振りが見えたら行動も辞さないというような気概が感じられます。
それが良いか悪いかは別の話。

昔も今もジャッキーの気持ちは

ファンの1人として思うのですが、変わらないと思うんですよね

世界平和を願う気持ち

しかし今現在、ロシアのウクライナ侵攻についてコメントしている様子は皆無。「ファイナル・プロジェクト」を制作、公開している時とはあまりにもジャッキーを取り巻く環境が変わり過ぎています。

中国としてもロシアとも、ウクライナとも良い関係を築いていきたいと思っているのだろうし。

今のジャッキーの状況はわかるんですけども、もし思うようにメッセージが出せないというのであればファンとしてとても悲しい。

現実が映画以上の暗澹とした空気、世界を作り出しているのも悲しい。


どうか悲しい出来事はフィクションの中だけにであって欲しいと思います。

作品自体はテンポよくとんでもないアクションが連発されていて、核爆弾をめぐる闘いにおいてはなぜかほっこりして観られる作品です。是非~(^^)


最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)

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映画感想文

私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos