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カンフースタントマン龍虎武師 観に行ってきました!!

去年10月に、このような記事を書いたのですが

香港映画のアクションを長年支えてきたスタントマン達のインタビューなどで綴られる香港アクション映画の歴史。


少し「カンフースタントマン 龍虎武師」についておさらいを

こちらが公式サイトになりますね。ポスターがやたらカッコ良いんですよね~

こちらが予告編になります。

こちらの記事では、スタントマンにとって「龍虎武師」と呼ばれる事はこの上ない褒め言葉であり、その称号を得るために切磋琢磨したという内容に。>主に「龍虎武師」の説明と、それに対するジャッキーの考え方が書いてあります。

この「カンフースタントマン 龍虎武師」は、香港スタントマン協会の現会長である錢嘉樂(チン・カーロッ)が発起人となり、インタビューを交えたドキュメント映画であります。

ジャッキーのインタビューはないものの、ジャッキーゆかりの深い方々、もちろん中国戯劇学院時代からの兄弟子でありライバルでもあるサモ・ハンや、長年ジャッキーのスタントチームに在籍、ジャッキーのスタントダブルも数多く務めた火星(マース)なども登場。インタビューを受けていました。

まだまだ取っ散らかってますが、とりあえずの感想

スタンリー・トン監督(この人もスタントマン出身の監督)インタビューの中で、その昔中国大陸の一部が日本に占領されていた時代。一部の人々が戦禍を逃れるために香港へ移住したと言及していましたね。

ちょうどブルース・リーの師匠であるイップ・マンがいた時代や

ジャッキーのご両親は共に大陸出身の方なのですが上海→香港へと移住。その頃から現在へと続いている話なんですね。>スタンリー・トンの口からそのような話が聞けるとは思ってなかったのでびっくりしましたけど💦


皆貧しかった

スタントマンのみんながみんな、香港へ移住してきた方々とは思わないけれど、貧困の環境の中で育った方は多いみたいですね。まともな教育を受けさせられない、口減らしその他の理由で幼くして入れられたのが

京劇を教える学校

こちらが貧困家庭の子供の社会的な受け皿の1つとなっていたようです。
サモ、ジャッキー、ユン・ピョウも中国戯劇学院で学んだ仲間と言うか同士というか。家族以上の間柄だったのだと思います。>寝食を共にしながら厳しい練習に励んでいたのだからな~

やがて京劇の世界から映画の世界へ。学が無くても一晩で破格のお金が稼げる「スタントマン」という職業は当時の彼らなら、目指してみたい職業の筆頭にあったのだろうなと。

でも火星さんが言及していましたが、貯金をする事が無かったと。大金をもらったとしても、賭け事などに使ってスッカラカン。1円も残らないと。>ほんまなぁ。香港やらスタントマン抜きに稼いだお金の管理の仕方とか、貯金の仕方とか、老後のお金のやりくりとか。貧困にあえいでいる人々にこそそこんとこの教育が必要だよね。火星さんの苦々しい顔を見て苦しくなるし、私もお金は災いをもたらすものとして長い間遠ざけてたなと思う。できるだけ正しく知る事が大事だったな。この作品を観てこんな事思うのは私だけかもしれない💦

そこからブルース・リーによってよりリアルに変わっていったアクションスタイルや、ブルース・リー亡き後のアクション界を担ったのはラウ・カーリョンとサモ・ハン。サモは自分が編み出したアクションをジャッキーがパクった的な事言ってたな💦確かにサモがパイオニアの位置にいるとなるとそうなるか。

当時はお互いにアクションチームを抱え、色んな人の作品、アクションを観て自分にも取り込むという事をやってたみたいですしね。
それでチームのボスが(このアクション)できるか?言ったら

NEVER SAY NO!

特に80年代、ジャッキーやサモ監督作品になるとビッグスタント、デススタントが増えてきて。当然命の危険も増えてくる
この辺りは本編の皆さんのインタビューを観てほしいのですが
貧困、チーム間の競い合い、ボスからのプレッシャー、自分の中にあるスタントマンとしての誇り

すごく危険なバランスを保ちつつ、それらを凌駕するだけ身体能力と運を持ち合わせていたのか。龍虎武師って凄いっすね!!


しかし香港アクション映画は衰退

観客の需要の変化や不動産などの高騰、ロケが可能な土地の縮小、映画制作会社の消滅などで香港映画の制作の危機。かつて剛腕を振るっていたアクション監督も職を探し大陸の映画制作へ。そこでは香港でのキャリアを尊ばれる事もなく一からやり直し。>身につまされる💦

過去の栄華と共に、今現在の辛い状況も隠すことなく出しているのが
やはりドキュメントですね。

私はあの当時のスタントマン界隈の事も、残念ながら諸手を挙げて素晴らしい!!と言うつもりは無く。あくまでもほんの一握り、界隈の一角の話であろうけど苦しい部分も見せてもらえて良かった。

そんでもって感動した!!だけで、彼らの命を懸けて生み出したアクションを消費するだけで終わらせたくないなとは思いました。

何ができるというわけでもないんですけどね。1人のババアのちっぽけな思いなんて、在ってないようなもんですし。

でも、この映画をこうやって劇場で観た事で香港アクション界隈に貢献できてたら良いなと思います。

ほんの少しだけでもね。>観に行こうとしている方はお早めに~(^^)

私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos