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㉕今だからこそ考えてみたい。ジャッキー・チェンがハリウッドで成功したわけを。

最近になってハリウッドでのアジア人の活躍、アクションコーディネート(ジャッキーイズムを継承している)の人たちの活躍が目覚ましいと感じるのですが

今の方たちへの活躍の扉を開いたのは、やはりジャッキーのハリウッドでの成功があったからじゃないかなと

その辺の所を重箱の隅をつつくレベルで振り返ってみたいと思いますですこのシリーズ。

前回、前々回の記事はこちら

作中に出てくる実在の人物のお話や、出演者&スタッフのご紹介を書いてきました。

今回は作品の日本での扱い、作品の評価などなど

当時の作品の日本での扱い

今までの作品と比べると、びっくりするくらい露出度が無い💦
結構探したんですけどね~。今までだったらさすがに一言でもジャッキーのインタビューは取り扱っていたと思うのですが

あらすじ、フォトギャラリーを載せているシネマトゥディさんの記事しかヒットしなかった

。。。これはどういうこっちゃ?

まだアナログからデジタルへの移行の時期で、記事の保管なども難しくなっていて削除しちゃった可能性はあるかも知れないけど

気になるのはアナログ媒体での取り扱った記事の無さ

頼みの綱であった「スクリーンアーカイブズ」にも入ってませんでした💦

前作「シャンハイ・ヌーン」の日本での興行成績が、期待していたものと違っていたのかも知れないのと
当時日本ではドニー・イェンはもちろんのこと、バディとして出演しているオーウェン・ウィルソンも誰やねんこいつレベルの知名度しかなく、その低さが影響していた感じもあります。

今だったらもう少し宣伝のやりようで、観て下さる方は増えるんじゃないのかな~?と思えます。>ドニー・イェン、オーウェン・ウィルソンお二人とも確実に知名度が高くなっている今ならね。

オーウェンは2006年公開されたベン・スティラー主演「ナイトミュージアム」で認識したという方も少なくはないはず。>シャンハイ・ナイト公開から3年後ですね


そういえばオーウェンってこの時まだ来日を果たしていないような。。。>もしかしたらその辺も関係してきているのかも?

と思って調べてみました
オーウェンが実際に初来日したのは2014年、東京国際映画祭に突如現れたようです。なんだろう、心境の変化でもあったのだろうか。

そりゃ今までやってたはずの宣伝をしなかったら作品自体を知られないだろうしヒットもせんやろがい

日本での作品の感想で多かったのは
・ジャッキーお得意のコメディアクションをハリウッドでやった事への評価
・アクションが前作よりもパワーアップしてた
・前作よりも軽快に観られる(作品のあらすじを考えなくて良い)
・イップ師匠(ドニーさん)がジャッキーと対決しとる

この辺りが一番多そうです。いや~でも、当時もうちょっと宣伝に力を入れてくれてたらな~この後の作品だってちょっとは違った受け入れられ方をしたんじゃないの?と思っちゃいますね。


肝心のアメリカでの評価は

ありっ、評価が低いぞ
前作「シャンハイ・ヌーン」はトマトメーター80%、オーディエンスでも65%あったのに対し
今作はトマトメーター66%、オーディエンス54%

※一応解説しますと、トマトメーターは評論家による作品の評価、オーディエンスは一般の方々の評価となっております。

・この作品は、この人達が再び集めるべきであるという理由だけで作られている
・ジャッキーとオーウェンのバディは楽しいが、映画としての出来は普通
・驚き(wonderって事かな?)がなかった
・ひどい映画でもなく、素晴らしい映画でもない
・シャンハイ・ヌーンの方が好きだった
・時代遅れ、定型っぽい、安っぽくて退屈

この辺りが多いのかな。

作品自体に対しての評価は「普通」が多くて
ジャッキーのアクションに対しては目新しさがなかった(ので退屈)

「シャンハイ・ヌーン」の方が好きだったという感想は、日本よりもアメリカの方々の方が多いと思います。

原因の1つは、舞台がアメリカからイギリスに移った事じゃないかと
前作では西部劇というアメリカ人の郷愁を誘う要素があり
今までのジャッキー作品よりも身近に感じる事ができ、ついでに異国の地でがんばっている東洋人(=ジャッキー)を応援したい気持ちにもなったと思うのですが

舞台がイギリスになった事で、観客との距離感が少し遠のいたのはあるんじゃないのかなと。

私自身も、どちらかというと作品としては「シャンハイ・ヌーン」の方が好きですね。感想もアメリカの方々とほとんど同じ。>でもジャッキーアクションをこれでもかとハリウッド作品にあれだけ詰め込んだのは凄いと思います。「ラッシュアワー」と違い、自分で思うようにやれる部分が多いからこそできる、いつものものがありますね。でもやっぱwonderはもう少々欲しいかな。

興行成績も見てみよう

世界全体では 前作$99ミリオン、今作$88ミリオン
興行成績的には下がってますね。
アメリカだけの興行成績だけだと前作$59(ほとんど$60)ミリオン、今作$60ミリオンと、ほとんど変わらないのですが
世界全体で見ると、興行成績が下がっている。>多分日本の興行成績の低さも影響しているんじゃ💦

10年以上前からのサイトのファンでありますKung Fu Tubeさんの記事。最近の作品の日本での興行成績を掲載されております。少々お借りします~

こうやって拝見すると、2000年代は「ラッシュアワー」1,2と「ベスト・キッド」が突出している以外はいずれも低迷。ちょうど日本の映画業界は邦画中心へとシフトしていっていたとはいえ、寂しい限りですね。>当時ジャッキーから離れていた私が言うな

上記で私は、宣伝などのプロモーションをやっていないから日本での興行成績は芳しくなかったんじゃないのかと思っていましたが、宣伝をやっていてもこの成績だったとは。悲しい(当時離れていた自分へ向けてもそう)

いや~でも、当時の空気感を知るものとしても、実際のアメリカでの評価も当時の事を振り返ってみるとなかなか面白いですね~。やめられんな。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)

私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos