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声の低さはコンプレックスだった①

「今のところ読んだ人めちゃくちゃ声低いなぁ〜………

って、え……今のところ読んだのそういえば自分よな……?え……こんなに声低いん……?」

ずっとずっとコンプレックスだったことが、いつの間にか強みに変わった。

ずっとずっと大っ嫌いだった自分の声の低さは、いつの間にか強みになって、自分のことを助けてくれた。

どこかに文章で残しておきたいなと思っていた、あるコンプレックスの話。

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声が低いなんて…コンプレックスだ

あの頃の幼い自分にとって“それ”は、一気に色がなくなってしまうかのような……それほどショックな事だったんだと思う。

小1か小2の頃、クラスでとある紹介映像を先生が作るにあたって、その映像のナレーションを何名かの生徒で担当することに。
私はそのナレーションの1人に立候補して、映像に合わせて文章を読んだ。

後日先生が編集した映像を見たとき、自分の中に走った衝撃。それが冒頭の言葉。あの時の衝撃は今でも忘れられない。


ショックだった。



幼い頃の自分には、大きなショック過ぎた。色とかの感覚が一気に遠のくような感じ。(この記事のヘッダーの写真みたいに、周りの色が一気になくなるみたいな…)


自分の声が周りの同級生よりも低めということは、当時通っていたヤマハのレッスンで薄々気づき始めていたと思う。


当時受講していたグループレッスンのカリキュラムは、ピアノやエレクトーンの演奏以外にも歌も少し入っていて、歌の時、高めの音がいつの間にか、すこーしだけ歌いづらくなってきていることに気づき始めていたから。

多分当時のヤマハの先生も、そういう状況をわかっていたんだと思う。
一度試しに裏声で歌ってみてと言われて、歌った後、

「〇〇(私のこと)は歌う時、裏声で歌った方が綺麗だから、これからはそうした方がいい。」なんて言われた。そんなことを言われているのは、自分だけだった。

皆は普通に1曲まるまる地声で楽に歌えるのに……?なんで自分は……?

当時めちゃくちゃ負けず嫌いだった自分は、周りが出来るのに、自分がそれを上手くできないということを、どうしても認めたくなかったんだと思う。

だから、その先生の言葉をプラスには捉えられなくて。それと同時に、地声で歌うことを否定された気になって。

今思うと、裏声の時の歌声綺麗だねって先生に褒めてもらえてるから、それはそれでいいじゃん!ってなるけど(笑)


この頃の自分の中には、女の子らしい声っていうのは高めの声っていう先入観もあったのかもしれない。

とにかく、幼い自分は地声で高い音が出ないことも、

「もしかして、自分の声は、周りと比べても結構低い?」なんてことも、

認めたくなかった。


認めたくなかったのに……


話しは冒頭の紹介映像に戻る。順番に皆のナレーションが流れていくのを聞きながら、映像を見て…………途中、明らかにめちゃくちゃ低い声が流れてくる。

その箇所を読んだのは、間違いなく自分だった。

何、こんな声、なんの可愛らしさもない。男の子より声低いじゃん………低すぎる…


こんな地声、嫌だ



声の低さがコンプレックスになったのはこの頃から。


コンプレックスを抱えたまま

小学校を卒業して中学生になっても、相変わらず地声の低さはコンプレックスのままだった。

自分の地声の喋りを後から録音とか動画で、客観的に聞くのは、

声の低さを嫌でも自覚させられるから、そこだけ、ものすごーくスキップしたくなったり…(笑)

当時好きだった歌手が、高めの音も迫力ある歌声で歌いきっているのを聴いて、自分もそんな風に歌えたらな…と思うも、相変わらず地声では高めの音が出づらいし、外しがち。
地声で歌って高い音外して、親にも音痴とよく言われていた(笑) 
男性ボーカルの曲なら、地声でも何とか歌いきれると、カラオケに友達と行くようになって気づいた。

だから基本的に男性ボーカルの曲以外は裏声で歌う。裏声で歌えば、まだ何とか上手くいく。この頃もまだ、かつてヤマハの先生に言われた言葉に囚われたまま。


音楽の歌のテストは、基本的に裏声で全部歌いきる。音楽の先生はその歌声で褒めてくれていたから、余計に地声なんて好きになれなかった。


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②に続く!!


(改めて振り返ると、声の低さに悩んでいた期間は結構長かったなと(笑))

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