「さやのいい所は嘘をつかないところだよね」
もしも貴方の知る私が嘘と偽りで塗り固められたものだとしたら、本当の私を知った時 貴方は私を捨てますか?
貴方は私の何に同情してどうしてそばに居てくれるの?

小さい頃から私は嘘つきだった 母親に怒られないためには嘘が必要だった 世界で生きていくためには家のことを隠し通すしかなかった
「さやちゃんのお母さんは何してるの?」
(アル中で死んでるなんて言えないから)
「普段は働いてるんだけど、今日は体調不良で休んですから電気がついてるの!」
(高校生になったら)
「お母さんはね、おばあちゃんの介護してるんだよ!」(と言っておけばだいたい大変ね〜えらいね〜と流された)(実際にはおばあちゃんは施設に入ってた)

幼稚園の頃から母はママ友関係と言うやつが苦手だった 「あの子のママは私の悪口を言っている!」「𓏸𓏸さんの子と遊んではいけない!」 でも「お母さんが𓏸𓏸ちゃんのママのこと嫌いだから遊べない」なんて言えるわけなくて 「ごめん今日お買い物いかなきゃいけないから」なんて適当な言い訳ばっかり並べて友達ができるわけなかった 同じ地域の子たちみんなでスキーとか遊園地とか遊びに行ってるのに 私だけ行けないのはなんでだろうって思いながらこれは聞いちゃいけないことだってなんとなくわかったから聞かないようにする術は幼稚園の頃からついていた 子どもだけで遊ぶ約束してお友達の家に集まったらそのスキーの写真があってみんなで「楽しかったね〜」って騒いでて私だけ入れてもらえなくて それでも「えへへ〜〜どんなだったの〜」って言ったら見せてくれて「一緒に行けばよかったのに〜」とか言われても私にそんな決定権ねえんだよ〜って思いながら ニコニコ笑ってた

小学校に入った時母が事故を起こして免許を失った それも幼稚園から同じ小学校に上がった友達に言える訳なくて「お母さん車おじいちゃんにあげたから車ないねん!」で誤魔化してたけど 同じ習い事の友達のママと送り迎えとか交代でやってたのにできなくなってまた友達いなくなって 学校の帰りも遠い方だったから「送ってあげるよ〜」て言ってくれる優しいママさんいたけど「絶対おくってもらってはいけない」て言われてたから送ってもらえなくてなかなか仲良くなる機会がなかった これは車で送ってもらうのが羨ましかったっていう話 熱が出て早退する時も30分坂道を徒歩で歩いてた 何事も車で迎えに来てくれるお友達が羨ましかった  

大好きな訪看へ  本当の私が貴方の知る私と違っても受け止めてくれますか 本当の私ってなんだろう

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