現代アートを通して視点を増やす -伊吹島感想②
こんな風に現代アートを私は楽しんでます!というものを伊吹島感想①に書いておりますので、
よかったら!
伊吹島で印象に残った2作品のうちの2つ目について、こう見たら楽しかったー!
という感想です。
2作品目 伊吹の樹
⓪はじめの印象
何枚もの木の板を合わせることにより曲線が生まれ、ダイナミックさを感じる。
そしてその時々の空模様により印象を変えるであろう内側の鏡が印象的な作品。
①作家の意図(この町のストーリー)
子供を島全体で大切に育てるという考えがあった伊吹島。
それが反映される独特の文化が江戸から昭和まで使われた産院跡地より感じられる。
お産を終えた女性たちが新生児と別で1ヶ月生活するんだとか。
考えてみれば、出産前からつわりやら体が重いやらで大変なことが続き実際に産まれる際には長い陣痛との戦い。
体のダメージも大きいだろうしまたすぐにお母さん業務が始まるというのは大変な話。
島全体で大切に育てるんだという思いから、子供を産み育てるお母さんへの配慮もあるのかなと。
素晴らしいシステム…。
②自分なりの解釈
生命を感じる一方で空洞であることに生命の終わりを感じなくもないが、
4箇所からの景色を取り込み、力強く空の方に伸びていくその様から、
あらゆるは外的なものを吸収しては自己に投影し、選び取っては成長していくそんな生命の様子が感じられた。
2つの作品を通して
アーティストが題材にしたであろうストーリを知り、どの要素をに切り取り、どう反映させたのかと
作品という結果しか見えていないところから過程を辿ってみたり、自由に解釈できる点が楽しかった…!
アートに向かっていたら、
気づけばその島の独特な歴史や文化を知っているのだから面白い。
世の中にはきっと知ったら面白いことってたくさんあるんだろうけど、そんなものとの出会い方がわからなかったり、出会っても出会い方によっては面白いと思えないかもしれない。
いきなり伊吹島に行こうとは思わなかっただろうし、
行ったからといって「さあ、この島の文化を調べるか!!!」とはならなかっただろう。笑
アートが興味を広げるフックとなり、
色々な視点を取り入れられるのでした。。。
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