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【ポートフォリオの話】「システムエンジニアからデザイナー(グラフィック・web)へのキャリアチェンジ」のハナシ vol.2

vol.1への反応、ありがとうございます。
今回はデザイナーへの転職活動に欠かせないポートフォリオ作成についてお話ししていきたいと思います。
元システムエンジニアの私がなぜデザイナーを目指したか・何を始めたか、というお話はvol.1に書きましたのでそちらもあわせて読んでいただけると光栄です。

「ポートフォリオ」とは何か

デザイナーへの転職を考えたとき、ネットの記事では「ポートフォリオを作成するのが1番の壁」的なことが多く書かれていました。
でも異業種の私には馴染みがないので、あまり悲観的にならずに学校の課題を頑張る、という日々を過ごしていました。
webの授業も終盤にさしかかった頃から、少しずつポートフォリオ作成を進めていくわけなのですが、まずポートフォリオというものは何か、という部分を考えました。
様々な記事や書物でも語られているとおり、ポートフォリオ≠作品集であることが自分の結論です。
”≠”としたのは「受け手」を1番に考えないといけないからです。
そのため、学校で私にデザインの基礎を教えてくれた恩師の助言もあり、まず私は収録する作品の整理と台割とグリッドを考えました。

台割とグリッド

どのページに何を載せるか、という情報の整理と、ページにどのようにレイアウトするか、という部分を考えていきました。
正直、グリッドを考えなくてもポンポン画像やテキストを置けなくはないですが、考えておいたほうが楽でした。
↓私が作った台割です。参考までに。。(結局変えた部分が多々ありますが)

これは印刷するものではないので、自分がわかればいいかと思い簡略して書いています。実際に私は横で印刷したのですが、この時点では縦横は気にしていないです。
↓最終的にこれ!と決めたグリッドと、画像を置いたイメージです。

私の場合はブランディングデザインという軸で、一つのプロジェクトについてグラフィックとwebの作品を用意していて、見やすさと迫力を考えA3の横で印刷する、ということを決めてから、画像のようにグリッドを考えた上で自分の作品を並べていきました。

説明文

作品を並べるところまでは順調にいき(グリッドを予め決めているので当然)、説明文でてこずりました。
小学生の感想文かよって自分でツッコミをいれるくらい最初に書いたものはひどく、見れたものではありませんでした。笑
いろいろ考えて作成しているはずの作品たちなので、その時考えたことを思い出しながら「ここがこのようになっているのはこれをモチーフにしたからです」などというように、何を意図してこうしているのか、という部分を振り返りながら説明文を組み立てていき、そのデザインに至った背景・理由をはっきりさせていきました。

web版から作成する

時系列が前後してしまうのですが、紙のポートフォリオを作成する前に作品の整理も兼ねてweb版のポートフォリオから作成しました。
私の場合は、web版を友人や家族に見てもらって、その反応を参考に紙のポートフォリオの収録順を決めました。なのでweb版から作るのはおすすめです。
サイトは一から作らずAdobePortfolioを利用しました。
webデザイナーを目指しています!という方ならサイトを一から作るのはアピールにもなると思いますが、私はwebデザイナーというより紙もwebもやるよ!というデザイナーを志望していたので、ここは少し力を抜こう!と決め、AdobeCCも契約していたのでAdobePortfolioを利用することにしました。
AdobePortfolioはもちろんレスポンシブ対応で、URLも5回まで変更可能なのでとても便利でした。作品さえ作っていれば公開するのも簡単で、数時間あればサクッと作れると思います。

印刷

紙のポートフォリオの話にもどります。
レイアウト、説明文をつけて印刷するわけですが、私は印刷にキンコーズを利用しました。ポートフォリオの印刷にはいろいろな手段があると思いますが、私の場合は自分でいろいろやることに不安があったので、大学のときに印刷物でお世話になったことがあるキンコーズならどんな感じかなんとなく想像がついた、という理由です。
結局、約30ページのデータをお渡しして製本までやっていただくタイプで作製して、全て込みで1冊6000円くらいだった気がします。お店のパソコンで自分で印刷するともう少し安くなります。

作成にあたり参考にしたモノ

最後にポートフォリオ作成にあたって参考にした書籍・サイトを紹介させていただきます。

クリエイターをめざす人のための、人の心を動かす三ツ星ポートフォリオの企画「虎の巻」―グラフィック・広告・WEB・空間・プロダクトデザイン、アニメ、ゲーム、CG
分野(グラフィック、webなど)ごとにポートフォリオが紹介されていて、作成についてのプロセスなども記載されています。どのように作成していくか、というイメージが湧いて異業種からのポートフォリオ作成には強い味方でした。


クリエイティブ業界を目指す人のための ポートフォリオ見本帳
参考になるポートフォリオをもっと見たい!と思ってこちらも参考にさせていただきました。


vivivit
求職者、企業それぞれがポートフォリオをサイトに掲載して会話ができる新しい就職サイトです。はたらくvivivitの記事にて内定者のポートフォリオを公開しています。
https://www.vivivit.com/top

構想から完成までにのらりくらりで結局約3ヶ月かかってしまいました。。。
正直、ポートフォリオのレベルが足りていないという理由で落ちてしまった企業もありましたが、考えや表現したいことが伝わった企業もありました。

作品ができた時点でその作品は完成していますが、魅力を引き出すためにはポートフォリオをしっかり作ることも大事なのだと学びました。



今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回は就職活動全般についてお話ししたいと思います!

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