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夏のバカンス2023 in Spain その1

ボンジュール、皆さま。訪れてくださってありがとうございます!
前回の更新から早くも3ヶ月と間が空いてしまいました…。
夏が終わる前に、まずは私の夏バカンスをレポートします。

3年越しの願い叶ってスペインはコスタ・ブラバへ!
フランスのナントに住むお友達が、夏のバカンスに毎年のように訪れるスペインの海辺街へ誘ってくれたのは、2020年。コロナ禍でロックダウンを繰り返していた頃の夏休みでした。滞在先の海辺のアパートにはたくさんお部屋があるので、一緒にどうかと。名も知らない街だったけれど、パリから飛行機で1.5時間くらいと気軽に行けて、のんびり過ごすのに良い街だから忙しい私にピッタリだよ!という優しいお誘いは素直に嬉しくて、“Oui avec plaisir(はい、喜んで!)”と即答。

ところが、準備万端のところに、カタルーニャ地方にコロナ大波発生のニュース。日本と違って、自粛ムードは皆無、特にバカンス時期は法的な縛りさえなければ、多くの人がマスクを外して、意気揚々と移動しまくるというのがヨーロッパ。得体の知れないコロナにビビっていた当時の私は、コロナ以上にその状況に不安を感じて、旅行を取りやめました。

とても静かで穏やかな海辺の街パラフルゲル、砂浜のビーチも!

そして、ようやく今夏、念願のコスタ・ブラバはパラフルゲルへ!
フランス人の同僚や友達でも、Costa bravaは知っていても、その地域の「palafrugellを」知らないのも到着して納得。バルセロナや他のスペインの街よりずっと、穏やかで落ち着いた小さな海辺の街でした。

滞在したアパートのバルコニーから広がる海と森の景色、遠くから聞こえる波と風の音が本当に心地良く、自然と目を閉じて深呼吸したくなる。近くのスーパーで買い出しをして、シンプルな料理を作って、海を見ながら食事をしては、海で泳いだり、山でハイキングをしたり、疲れればビーチか部屋でシエスタか読書。みんなでゲームをしたり、映画を観たり、くだらない話をダラダラして過ごしました。

朝ごはんもアペリティフも夜ごはんもテラスで海を見ながらいただきました。

私は5日間の滞在でしたが、1ヶ月近くこんな風に滞在するヨーロッパ人も少なくありません。実際、招待してくれた友達の旦那さまは子供の頃からこの街で夏休みを過ごしているそうです。私の同僚にも、毎年2回、イースター休暇と夏のバカンス、それぞれ最低2週間はブルターニュのセカンドハウスで家族や親戚と過ごすことを子供の頃からお決まりの行事にしている人や、必ず故郷に帰るイタリア人もいます。観光や旅行ではなく、暮らしや滞在という感じです。

彼らは、何年も前から毎年おなじ場所のおなじ海で特別なことは何もせず、ただただ太陽と青空と海を楽しむ、そこに家族や親しい仲間がいて、美味しいご飯とお酒と音楽さえあれば極上の日常であり、人生の最も幸せなひとときだと考えます。

ヨーロッパの冬は暗くて長く、太陽はほとんど顔を出しません。そんな冬に備えて、さんさんと降り注ぐ陽光を思いっきり浴びることは万病対策(パリでも夏はテラス満席、室内ガラガラ)だと言われるほど、美白のびの字も存在しません(むしろ白い肌は不健康だと心配される)。むしろ、日焼けした肌はバカンスの満足度に比例するかのようにさえ感じられます。

毎年同じ場所に1ヶ月も飽きないのかなと思ったりもしますが、彼らにはそれが当たり前で幸せなのだということが見ていてよくわかります。仕事を中心に人生を構築する日本や中国、アメリカの仕組みとは違う価値観だと思わざるを得ません。実際、パラフルゲルにはアジア人やアメリカ人はほぼいなかったような。私も日本でバリバリ働き、有休消化を仕切れずにいた頃は、こんな休暇を満喫する日が来るとは思ってもいませんでした。もし、みなさんが長〜い休暇を取れるとしたら、どんなふうに過ごしたいですか。

次回はバカンス後半に訪れたマヨルカ島のお話。
それではまた。

海沿いの遊歩道。滞在先から街の中心部までお散歩でき、途中に点在するビーチへも降りられる。

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