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映画感想文「わたくしどもは」息を詰めて見守った101分。小松菜奈と松田龍平が凄い

息を詰めて見守る101分。

独特の世界観と四角いスクリーン。異次元へと連れてかれた。

江戸時代に金山で栄えた佐渡島。倒れている女(小松菜奈)を助ける清掃員の女(大竹しのぶ)。2人は仲睦まじく共に暮らすことになるが、どこからどうしてここに辿り着いたのか、それぞれ記憶はない。

更に出会う謎の男(松田龍平)。名前がないと名乗る彼はいったい誰なのか。

という、装飾が削ぎ落とされた、謎めいた作品。

好みは分かれると思うが、決して芸術家にはなれず、批評家の末端である私でさえも、この作品がすごいことだけは理解できる(ただ、好きかと言われれば即答しかねる)。

そしてその凄さには制作者の凄さももちろんだが、役者に負うところが大きい。主演の松田龍平、小松菜奈の二人が秀逸。そして、やっぱりすごい大竹しのぶ。

彼ら3人のアップが何度も登場したが、いずれも非常に繊細な演技で圧倒された。

東京国際映画祭で視聴。富名哲也監督と畠中美奈プロデューサーのインタビュー付き。観客からの質問を受けいろいろ回答いただき、素直なコメントに好感度高かった。

映像美を楽しみ、何も考えずにスクリーンに身を委ねるべき映画。2024年公開。

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