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映画感想文「満江紅 マンジャンホン」中身がギュッと詰まった中国映画。誰が敵が味方かドキドキの展開

面白かったー。

中身がギュッ!と詰まった中国映画。

戦国時代のチャンバラものかと思いきや、コメディ要素満載のこゆーい人間ドラマであった。

キングダムでも描かれてる動乱の時代、南宋で武勇を誇った岳飛と、政治に長けた官僚である秦檜の対立を描く。

中国では誰もが知ってるという、非業の死を遂げた武将、岳飛が残した辞世の句、満江紅(マンジャンホン)からヒントを得た物語。

ちなみに、今も語り継がれてるという、この句が確かに良い。朗々と読み上げられる言葉にちょっと泣きそうになった。

ということで、あっという間に3時間近い上映が終わり、最後まで惹きつけて飽きさせないが、良かったポイントは3つ。

まず、登場人物たちが一癖も二癖もある濃い人たちで、とっても魅力的だ。ちなみに感情の起伏が激しく表情も豊かだ(中国映画に詳しくないが、出演役者の力量も高いのだと思う)。

次に物語が二転三転し、正に誰が敵か味方かわからない、どんでん返しの連続。という手に汗握る、ハラハラドキドキの展開。

3つ目に、京劇チックな、ド派手で少しコミカルな独特の音楽。癖になるアクセントあり、楽しめる。そして長い物語にメリハリを生んでいる。

東京国際映画祭の公開前鑑賞。忙しかったのでよく調べもせずに空席僅かな人気ありそうなところに申し込んだが、正解。

これがチャン・イーモウ監督であることもエンドロールで知った。なるほど、さすが名匠。

年末年始にテレビで見る豪華な時代劇の中国版な感じ。なかなか魅せる作品であった。

映画館でも楽しめるが家でワイワイガヤガヤ複数人で突っ込みながら観ると面白そうである。

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