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映画感想文「RedShose」国際コンクール級の本職ダンサーが踊るバレエシーンが圧巻で見応えあり

眼福。

その一言に尽きる。

なんて美しいものを見ることができたんだろうと、幸せな気持ちになれる。

そんな映画だ。

何しろ、バレエシーンが美しく、思わずため息が漏れる素晴らしさなのだ。この踊りを見ることができただけで十分満足を得られる。

不慮の事故で大切な人をなくしたサマンサ(ジュリエット・ドハーティ)。ショックでそれまで一心不乱に打ち込んでたバレエを辞めてしまう。

そして学校にもろくに行かず、万引きを繰り返す毎日。クスリでもやってるのか?という具合のタガのはずれ具合。

それがあるキッカケで再びバレエスクールの扉を叩くことになる。そして、最初は反発するが、心の奥底にあるバレエ愛に火がつき、再びバレエに目覚めていく。そんな喪失と再生のお話である。

一言で言えばバレエのスポ根物語りである。

残念ながら、映画としてのツッコミどころはいくつかある。

80年代の映画「フラッシュ・ダンス」でジェニファー・ビールスが踊ってた時みたい、ダンスシーンに歌詞の字幕付き音楽が流れるという少し古いテイストだったり。

こんなことあり得んだろうという、偶然の重なりみたいなご都合主義の人間関係だったり。

そこは減点したいポイントではあるんだけど。

それでも、本職のバレリーナ達が魅せる踊りの素晴らしさに全てが払拭される。これを見るだけでも映画を観る価値があるとはっきりと断言できる。

主人公始め、俳優ではなく、ちゃんと踊ることのできる「バレエのプロ」、しかも国際コンクールで賞をもらうレベルのハイレベルのダンサー達が起用されている。この選択はリスクもあったぢろうが、結果的に大成功だったと思う。

バレエシーンが圧巻で素晴らしいので、ぜひたくさんの人に見てほしい。そんな映画である。

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