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徒然日記 ―モーニング、午後2時まで。(2024.01.15)

「モーニング、午後2時まで」

なんたる最高な一文だろう。この人生で出会った文言の中でTOP5に入るくらいは素敵な一文である。

世間には「モーニング」という概念を、10時くらいで切り上げるという暴挙に出ている飲食店もあると聞く。言語道断。なぜ!なぜ貴様らに朝を切り上げられなくてはならないのか!!例え世間が「お昼」だと言っても、私は朝マックが食べたいのに!!目が覚めたら世間で言いう「お昼」だとしても、私にとっては「モーニング」だと言うのに!!

さて、前述の文章「モーニング、午後2時まで」は、週末にエライコッチャ半島に住む友人(通称「先生」)宅へ宿泊した際、翌日曜の朝に連れて行ってもらった喫茶店で出会った一文である。

私は文字通りその文字を二度見をして、次いで先生を見ると、「まぁまぁまぁ、ここはそういう店だから」という余裕の表情。そんな殴りたくなる表情への怒りも収まるくらいには甘美な響き「モーニング、午後2時まで」。

メニューを見ると「モーニングセット」が1種類しかないのも素敵だし、600円というお値段も素敵。さっそく2人前注文。
店内は「THE 喫茶店」をAIが描きました並にお手本のような雰囲気で、地元の方と思わしきみなさんが談笑にふけっている。海がすぐそこまで来ているので、どことなく潮風の香りがする。

「はぁい、モーニングね」という優しいおばちゃんの声と共に届けられた大皿には、トースト、キャベツサラダ、パスタ、目玉焼き、トマト、バナナ、イチゴ、みかん、リンゴ。デザート多くね?と突っ込む間もなく、「ハイこれサービスね」とお餅。

モグモグと食べ、新聞の共テの問題を見て悶絶し、テレビのワイドショーをチラ見してグウタラ意見し、モグモグと食べ、なんたる平和な時間と噛みしめる。ここでは、全てが許される気がするし、お互い締切に追われる日々なので、それが無いというのも最高だ。なぜなら2時まで朝でいいから!!今ならすべてがその言葉で許される気がする!!2時まで朝!皆さんご一緒に!\モーニングは午後2時まで/\締め切りなんてクソくらえ/\くりえいてぃぶなことしたい/\大金持ちになりたい/\何かしらで売れたい/\何者かになりたい/\あと5分寝たい!/

…ブーっと仕事の連絡がスマホを揺らし、ふと現実に引き戻された私は、来る翌日が月曜だと思い知る。モーニングをここで延長しても、出勤時間というのは不動のゴールキーパーの如く待ち構えているらしい。あぁ何たるや。おぬしらも一度この喫茶店に来るがいいぞ…。

とは言え、労働には敵いませんので、大皿の上にみかんの皮と、生産性0のトークの切れ端をそっと残して、帰宅の途に着きました。

たまには、何気ない日常を添えて。

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