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Winny権力つぶされた天才プログラマー

Winny 久しぶりに聞いたファイル交換ソフト。

当時新聞報道では、危険 ウイルスが仕込まれている、使わないようにとの
報道がされていた。
パソコン初心者の自分は、Winnyは危険なソフトだから触らないという認識であった。興味はあったが。

一度も使ったことがなかった。

Winnyを使って、政府の機関がウイルスに感染された重要データが流失されたとの報道をよく見聞きした。

この映画は、警察が開発者を著作権幇助の疑いで逮捕した。
検察と被告側との法廷闘争。
その中で不当な逮捕が少しずつ暴かれていくが、結局は一審では有罪判決。
その後、最高裁で被告が無罪判決を勝ち取るまで7年かかった。

その間に世界はどんどんネット社会が進んでいく。プラットフォームが次々と開発されていく。

しかし日本は、Winnyの裁判でプログラムの開発が進んでいかなくなっていた。それは現在まで影響していると思う。プログラマーが30万人以上の不足を見てもわかるように。

権力者は自分たちの不正を隠すために、認めないためにあらゆる手を使ってくる。正義も正直さもあったもんじゃない。自分たちの保身のために。

開発者は、ネット社会を通して世の中をよりよくしようと考えWinnyを開発した。しかし、その思い、願いはその当時の社会ではまだ理解されない。

台湾の天才プログラマー「オードリータン」が唱えていたデジタル民主主義という発想は当時にはなかった。2023年の現在なら理解者が多かったと思う。

金子氏が存命なら、日本のネット社会はどんな環境になっていただろうか。
また、色々な企業が生まれ、中には世界的な企業になっていたのかもしれない。

日本の社会は、今も昔も安心安全な社会を求める。それは当然である。
しかし、その意識があまりにも強いとチャレンジする気概、風土というものが育たない。
本来は挑戦することは、失敗が伴う。その失敗を少しずつ改善して、更によりよくする事で、社会が進んでいく。
現状維持は停滞である。いや衰退かもしれない。

何か、今の時代を映し出している映画だと思う。
派手さはないが、是非とも見るべき価値のある映画だと思う。






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