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『明日に架ける橋』音楽は鳴り続ける

先日のサイモンとガーファンクルの記事の続きです♪

12年前のちょうど今頃。
父と母と、私の三人でサイモンとガーファンクルのコンサートに出かけました。

その日はちょうど今日と同じように、梅雨の合間のとてもよく晴れた気持ちの良い日でした。

***

昨日行って来ました。

待ちに待ったサイモン&ガーファンクルのコンサート。

本当は仕事終わってから駅で両親と合流しようかと思っていたけれど

「一緒に行こう」って言われたので、午後から休みをとった。

一度家に帰り、玄関から三人揃って出かける。

まだ17時前だというのにもうナゴヤドーム前矢田駅には

たくさんの人。

それもやっぱりというか、お父さん世代、50代60代の夫婦や

友達連れ、親子が圧倒的に多くて

時間のせいかとも思ったけれど、そういうわけでもなかった。

お父さんはナゴヤドームが見えた途端、鳥肌がたったって。

隣のイオンで私とお母さんはうどんを食べたけれど

お父さんは「俺は胸がいっぱいだから・・・」とビールのみ・・。


それにしても、日本で、名古屋で、見られるだけで素晴らしいことだと

思ってて、40年たった歌声には過剰な期待を寄せていなかったのだけど

とんでもない。

全然変わらない二人の歌声!!二人のハーモニーの美しさ!!

変わったのは二人の顔に皺ができたくらいで

それはここにいる会場のほとんどのファンも同じなのであって

なんだかそのことにも感動した。

同じ時代を生きてきた人たち。

みんな何を想って聴いていただろう。


それに二人ともすごくチャーミングだった。


こんなに素晴らしい楽曲を残して、なんで解散してしまったのか。

40年もブランクがあったのか、不思議で仕方ない。

別にその理由を知りたいわけではなくて、ただただ不思議に思うだけ。


最初はみんな座って聴いていて

ドームでコンサートでもみんな座ってるんだなぁ・・

まぁ聴き入る曲ばかりだし、みんなの歳もあるしね・・・

と思っていたけれど、

「明日に架ける橋」のラストに感動の拍手が沸き起こり、

アリーナ総立ちになった。

アンコールの「サウンドオブサイレンス」は感動的だった。

当然一回で終わったかと思ったら(帰り始めた人もいたけれど)

なんと二回目のアンコール!

これでスタンドも、ドーム内総立ちの拍手が沸き起こった。

最後はみんな思い思いに体を動かし踊っていたりと

すごく盛り上がった。

二人もものすごく満足しているのが分かった。

私たちがどれほど待ち望んでいたのかがきちんと伝わったと思う。


この夢のような奇跡の時間を過ごせて良かったなぁと思う。

両親が結婚する前のデートで観にいった『卒業』のワンシーンが

モニターに映し出された。

二人を連れて行けたことが何よりの思い出となった。

***

まだこの日のこと、もちろん覚えています。
夏なので、17時頃と言ってもまだ明るい空の下、三人でナゴヤドームに向かったこと。
会場に着いたら、兄夫婦も偶然来ていたこと。(しかも、あの広い会場の中で気がついて手を振ってくれるくらい近い距離にいた)
誰も立たないコンサートなんて初めて見たなぁと思ったこと。
最後はやっぱりみんな立ちたくてうずうずしていた様子。
父が泣いていたこと。
母はこういう時絶対泣かないこと。やっぱりこの日も。


昔から両親は旅先などで色違いのペアのTシャツを買って、普通に着ていて、父はオシャレなんだけど、意外とペアルック嫌じゃないんだなぁ!と子どもながらに思っていた。父のそういうところ、良いなぁと思っていたので、この時もお揃いのグレーのツアーTシャツを買ってプレゼントしました。

3年後、孫が産まれ、一歳のお祝いで一升餅を背負う行事をうちでする時に、二人でこのTシャツを着てきたときはびっくり。いや、確かに夏だけど、まさかの一張羅扱い(笑)。

そういうところも良いなぁと思う。


もうギターが重く感じるようになって弾かなくなったかわりに、
プレイヤーを買ってきて、イヤホンで聴いているそう。
それもまた一つの楽しみ方。

父の中で、音楽は鳴り続ける。

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