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学びって楽しいと気づいた話

私は2020年に大学に入学した。

つまり、コロナウイルスが流行り始めたときに入試を受けて、合格発表のときにはもうパンデミック状態だったので、入学式はなく、授業のスタートも5月に遅れ、入試後初めて学校に行ったのは11月。3年生でようやく通常の大学生活を送り始めた、といった感じ。
みんなたくさんの影響を受けてるやろうけど、恐らく、大学生でパンデミックの影響が大きかったのは私の学年ではないかなと思う。
なにせ友だちができません。

2020年4月一人で散歩してお花見

オンライン授業っていうのは、自己管理がしっかりできる人じゃないと向かないのです。
私は、一日に何時間もパソコンの画面に向かって、ひたすら一方的に話を聞き続ける生活がしんどすぎた。そもそも受験期も家では勉強しないスタイルだったので、家=くつろぐ場所であって、私にとっては向かない生活だった。

大学受験めちゃくちゃ頑張ったのに、友だちもできないし、何のために大学入ったんやろうと考える毎日。バイトだけはしていたので、通学時間がないのをいいことに、とにかく働いていた。この時バイトしまくったおかげで矯正できた。

学問に対してちゃんとした知識がつかないまま、大学3年生になって学校に行き始めても、研究したい分野が見つからなかったから授業が楽しくない。
何のために受けているのかわからないみたいな状態が続く中、留学に行った。

まだ秋口のワルシャワ旧市街

留学先での授業は本当に刺激的だった。
絶対に前から埋まっていく席、授業中に手を上げて積極的に発言する学生、とんでもない量のリーディング課題。
気づけば、入るのこそ難しいけどディスカッションが好きになっていた。
特にたくさんの国から来た人が受けている授業だと、自分の国はどうだとか、色んな視点を知ることができる、オンラインで話を聞いてるだけでは得ることができない経験だと感じた。

さらに、卒業論文で研究したいテーマがやっと見つかった。
自分の中で留学を通してアカデミックスキルが下がったのでは?と思う部分が多かったし、私の人生がそこで変わった!とかは思わなかったけど、書き出してみるとたくさんの学びを得ていたんだなと思う。

正直辛かった12月

日本に帰国後、半年間の休学を経て10月から大学に戻った。
後ろから埋まっていく席、ディスカッションで発言しない人、寝てる人、かつては私もそっち側だったであろう人のことを、疑問に思うようになっていた。
私は結果的に卒業を一年伸ばしたので、単位は全然足りてるけどせっかくやからと思って授業を受けている(4コマだけやけど)。
自分の中で興味のある分野が定まったおかげで、授業が楽しい。もしかしたらそれは、一つの授業に時間をかけられる余裕があるからなのかもしれないし、大して真面目に就活もしてなくて楽観的だからなのかもしれない。

楽観的な私

でも、この「学びって楽しい」の気持ちは、すごくすごく大切にしたいなと感じている。みんながそう思えるわけではないし、気づけたのは幸せだなと思う。
別に研究みたいなアカデミックなことでなくても、言語とか、本を読んだりとか、知識を得る=可能性を広げる だなあと思うし、それこそがヒトなんじゃないかね。

大学院進学!とかの予定はないけど、ちょっと行きたいな…と思う気持ちが心の奥底にあるので、社会人になってもそう思い続けてたら、考えてみるのもありかなと思っている。

何はともあれ、オンライン授業で大学生活終わらなくてよかった。

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