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ホワイトデーにチョコを貰ったので夫を褒めたたえる記事を書くことにした。


外を歩けば沈丁花の香りがする。
冬のコートをクリーニングに出したいけれど、まだ少し早い。

毎年この時期になると、冬のコートをクリーニングに出したくて仕方なくなる。


私は鼻が効くほうだ。


だいぶ昔だけどバイト先の冷蔵庫にたくあんが入っているのを匂いだけで嗅ぎ分けて気まずい思いをした。

上司がお昼に食べようとしていたたくあんだった。

出勤するなり「何か匂う!」とクンクンして「この中だ!」と冷蔵庫を開けてたくあんに辿り着いたときの上司の顔を忘れられない。

冬の間毎日着ていたお気に入りのコートは色々なにおいがする。
冬だから汗臭くはないけれど、先週行ったインドカレー屋では、厨房から強烈なニンニク臭がしていたし、砂埃が酷くて目が開けられない日もあった。
そういうを全部吸い取っている感がある。これはあの日のあの匂いか…と推理しながら着ている。
このへんでさっぱりさせておきたい。


鼻の話をしたいんじゃなかった。
タイトルの件に入ろう。


今年のバレンタインはぼんやりしていたら終わっていた。
だいたいの季節のイベントはぼんやりしているうちに終わっているが、その中でもバレンタインは特にぼんやりしやすい。

にも関わらず、夫は私と娘に律儀にもホワイトデーの贈り物をしてくれた。
すごく美味しいチョコレートだ。
バレンタインをすっ飛ばした私たちに美味しいチョコレートをくれるなんて。
なんていい人なんだ!!


そういうわけで、夫を賞賛する記事を書きたいと思う。

夫の良いところ。
性格編からいこう。

・穏やか


とにかく穏やか。
声を荒げることなんてめったにない。
一緒にいる人がいつも穏やかというのは、たまに穏やかさを見失う私にとって
とてもありがたい。

夫がいつ怒ったか思い出してみた。


モルディブ旅行の最終日。
島からの水上飛行機が出発する寸前まで荷造りをせずに泳ごうとしていた私に、



「あなたがいい加減なことをしていると日本人がいい加減だと思われる。
日本人代表だと思って行動しなさい!」



と普段より多少大きな声を出した。
校長先生から怒られたみたいで大笑いした。

つられて夫も笑っていた。


・真面目

モルディブで校長先生が憑依したこと分かる通り、夫は真面目だ。
私も真面目だけれどにわか真面目に過ぎない。
真面目であろうと努力しているというか、多少のストレスを感じながら真面目に生きている。

夫は無理なく真面目。
自然に生きていて真面目。
ナチュラルボーン真面目。

真面目って別にいいところじゃないじゃん!と思う方もいるだろう。

いやいや、真面目って本当いい。
ちゃんと話ができる。
相談もできる。
不真面目な人に相談なんかしたくない。
相談内容に不真面目に答えられるなんて相談する意味ありますかって話だ。   

それに私が道を逸れそうなとき、隣にいる人が変わらず真面目に生きてくれているのはありがたい。
人の振り見て我が振り直せるのだ。

ある日突然パートナーが逮捕された!
ということが無いという絶対的な安心感がある。


とはいえ真面目すぎる、となると融通が効かなかったり、他人に真面目さを求めるようになることがある。
何事も過ぎてはいけない。
筋は通すが臨機応変に!
その辺りの塩梅が大切だ。

それでも真面目って魅力じゃない!という方は、誠実に置き換えて読んでいただきたい。


・聞き上手


ただぼーっとしているのと見分けるのが難しいところだが静かに話を聞くのが得意だ。
相槌も最小限。

多分今日一日、
「うん」と
「うーん」
で過ごしてみるチャレンジをしたとして、成功するだろうと思う。

これに関してはたまに「うん」と「うーん」以上のものが欲しくなることがある。

しかしうるさい者同士だとそれはそれでうまく行かない気もする。
ないものねだりというところだろう。


•家事能力が高い

私より年上のバリバリ昭和の深い時代生まれの夫。
結婚当初は家事はやってくれないかもと疑ってかかっていた。

杞憂だった。
率先してやってくれる。
洗濯機を回すのも干すのもいつからか毎朝やってくれるようになった。
洗い物もやってくれる。

洗濯物に関しては、回しっぱなしで放っておいて貴重な太陽光を逃している私を見かねて先に干してくれるようになった。
夫が家事をしてくれない、というお悩みを抱える奥様方は、手伝うしかない状況を作ってみるのも手かもしれない。


・家族想い


生まれたての娘を抱いた夫の表情からは母性が溢れていた。
それはもう何もかもを超越して夫からついに母乳が出ちゃうんじゃないかと心配するほどに、溢れていた。

娘の赤ちゃん期、出掛け先で着替えを忘れ青ざめた。
夫が鞄からサッと出してくれたときは感動した。

そのうちに私は着替えを用意すること自体忘れていくこととなる。

仕事人間だが、休日は家族の願いを叶えるのが夫の喜びだ。
夫本人がそう言っていたことはないが、その辺りは都合良く解釈して私は私の願いを随時伝えることにしている。


・社交的

物静かな人なので、社交性は低そう、と思いきや社交的だ。
知らない人とも仲良くお喋りができる。
私の両親とも仲が良く、親戚の叔父さん叔母さんからも可愛がられている。

私はお喋りなくせに社交性は乏しい。
人間て何が何だか分からない。


・脚が長い


番外編として身体面誉めもしておこう。
夫は実はスタイルがいい。
脚が長い。
ほっそりと長くて綺麗な形をしている。

私は低身長・胴長短足で洋服が似合わず、若い頃はコンプレックスだった。

バリ島で、パラセーリングをしたときにハーネスを付けた。

夫に大きいサイズ、私が小さいサイズが用意された。
装着してみるとキツい。
キツくて太ももで止まる。
逆に夫はゆるくて交換することになった。

153センチの私の太ももより174センチの夫の太ももの方が細いとは。
バリニーズにゲラゲラ笑われた。

娘に細長い脚が遺伝することを願ってやまない。



さて、惚気話はここまでにしておこう。

13歳年上の夫と4年ほど付き合って私の婚気が高まったころ、

「さっちゃんとは結婚できない」

キッパリと言われて驚いた。
穏やかで真面目な人からの拒絶の言葉はより力が増す。

そこから紆余曲折あって結婚に至る。
その辺の話はまた今度したいと思う。



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