鶏肉の皮以外の部分が好きで、レバーは作るのが面倒でも、作ったりしていた。

これって過去形なんですよ、今はレバーは手に入れがたくなっている。

別にスーパーに行けば売って居るのだが、スーパーのレバーは丁寧な下ごしらえが必要になる。

それが専門店だと大した下ごしらえをしなくても、臭みの無いレバー料理が可能になる。

結婚していた頃は、車で専門店まで行って、鶏肉やレバーを買っていた物だ。

その店には白レバーなる物が在った、レバーが白いって傷んで居そうって思ったんだけど、実はこれは脂肪が付き過ぎた鳥だったりする。

フォアグラの鶏版と言ってもいいんだろうか、そんな感じで凄く柔らかくてクセが無くて美味しい。

毎週鶏肉とレバーは其処で予約して買っていた、白レバーが一寸した楽しみでもあったのだ。

「ごめんな、今日は白レバーは無いんやわ。」お店のおじさんがすまなさそうに言ってくる。

「無くても仕方ないよ、鳥やって太った子ばっかりや無いし。」そう言ってみると、予想とは違う答えが返ってきた。

「有ったんやけどな、東京に送ったんやわ。」なんでこんな田舎の店が東京にレバー送るの？？

レバーなんて新鮮さ命やん、近所で買いいな、近所で、こっちは心でちょっと毒づいたよね。

「東京で白レバーが人気になって、送って欲しいって知り合いの人に言われたんやわ。」そうなんや。

「東京の方がちょっと高く売れるんやわ。」そうなんや、我々の安い白レバーは東京で化粧されて、お高くなってしまうんやね。

「こっちのお客さんにも残して置きたかったんやけど、欲しい量が多いんや、売れるんやね。」まあさ、お店的には高く売れた方が良いもんね、私だって高く売るわ。

車を手放してからそのお店には行ってはいないけど、やはり東京には勝てんのや。

こっちでは高くないから、お店は東京に送った方が良いよね、そう言えば肉屋でバイトして居る時も、松阪牛の塊を東京のお店に送っていた。

『安くて嬉しい。』旨連絡があったようだが、その店的にはちょっとお高め設定、東京の人は高いもの食べるんやねー、とか一緒に仕事している人と話していた覚えがある。

土地が高くて、食べ物が高いって辛くない？？

三女は東京に7年いた時期が有るが、「東京は遊びに行く所、住む所では無い。」ときっぱり。

そうだよね、私もそう思う。

これって四日市人だけじゃなく、名古屋人も思ってるんじゃ無いかな、だってね昔高島屋にジュエルロブションのお店が入って居た。