ビリオネアも相続で作られる
昔はアメリカには夢があって、その発想さえ素晴らしいものなら、自分の起業でビリオネアになるのも夢じゃないと考えられていたものだ。
私は子供の時に、母に「アメリカに行って凄いことでもやってみれば、相当な大金持ちになるかも知れないけど、ここは日本やでな。」なんて聞かされて大きくなった。
自由の国アメリカって、羽ばたいた時に失敗して落ちることも有るが、チャンスに恵まれた場所だってのは、その頃の日本人の総意だったと思う。
日本は土地を持っている人や、親からの相続で、(相続は相続で税金が多くて大変なのですが)潤う人しかお金を持てない。
我が親の時代はそんな考えに囚われていて、普通の生活をする為には、せめて上の学校に行って、安定した企業で働いて、年を取ったら年金でと考えていた。
よう考えたら、いい時代だったのだよね、だってさ、年金と退職金でこれからの生活が出来ると想定していたのだから。
私なんて、これから働くところを探さなくては、余裕ある生活は望めない、我が子なんて、本当に年金貰えるのか?
何だかねー、やになっちゃうんだよね。
日本って夢が無いよね~、なーんて考えはここの所は違ってきているらしい。
昨年、アメリカで、ビリオネアになった人々は、自身が投資や起業で稼いだ金額よりも、多くの資産を相続していたらしいんですよ。
生まれた所が違うと良いよね~、なんて簡単には言い切れないな、金融市場調査会社セルリ・アソシエーツによれば、団塊の世代は2045年までに72兆6000億ドル(約1京700兆円)の資産を相続人に直接贈与すると予想されているらしいんですよ。
京って何なん?一兆の1万倍ですやん、どんだけ何処かにお金が滞留しているの?
滞留って言わないか、だって株とか土地とか、現金以外で持っている物が大きいもんね。
アメリカの経済学者で2015年にノーベル経済学賞を受賞したアンガス・ディートンは格差を招いたのは経済学者だと、これまでの研究に疑問を投げかけている様だ。
アメリカでは格差は余り研究対象にならなかった、チャンスは有るがセイフティーネットが無い社会でも、30年前は誰にでも仕事が与えられると考えられたからだ。
だから何とかなるだろうと考えたらしい。
一番の問題は何だったと思います???
実はそれが医療制度だったんですよね、アメリカの医療費はGDPの20%にもなるのに、公的医療保険制度であるメディケア(高齢者向け医療保険制度)の加入年齢に達していない人の大半は、勤務先を通じて民間の医療保険に加入しているのだそうですよ。
民間の医療保険の家族プランは約300万円掛かって、それを企業が負担しているんですよね。
私が経営者だったら、固定費を減らすために外部委託する、これは企業に利益をもたらそうと考えるのなら、誰でもそうするよ。
これで、外部委託の起業による不安定な就業になるんだ、あれっこれって何処かで聞いた事は無い??
医療保険は公的なものだけど、日本は社会保険は企業負担が有るよね、高いと感じた企業は外部委託する。
金額の差異は有っても、国が社会保障をする気が無くて(医療費は思いっきりあがっているのに)その分を民間に任せたために、不安定な雇用が横行して(そちらに流そうとする向きもある)貧富の差が広がっている。
なのに片方では京のお金が相続されて、生まれた時からビリオネアが確定されている人も居る。
何か切なくなっちゃうよね。
国の(政府)役割って、国民の幸せ、国益を守る事なんだよね、細かいことは全て任せて、法令作ったりするだけなら、いっそのこと、国にいくらか出して、後は地方自治体に任せたらどうだろうと思うのは、間違っているのだろうか?
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