夜は１０頃には寝る様にしている、眠いわけでは無い、次の日に生活をするには眠る必要が有ると考えるからだ。

人間は動物ではあるが、動物よりも雑音が多い、しなければならないとか、こうすべきという、自分の頭の中に有る雑音だ。

それでも子供の時には次の日が学校だとか、明日は運動会だとか考えて眠れなかった日は素直に自分の欲求に従っていたと思う。

大人に成るとその欲求に従うという行動は出来なくなってくる。

大人の生活が必要性に駆られる物が多いからなんだろう、私なぞは２０歳を過ぎると結婚して、子供を産んで育ててきた。

４人も子供が居ると、もうね夜寝なくてはとか、眠たいとか言うよりも、先ずは子供、次に家事、会社で仕事を始めると、会社の仕事も持ち帰ったりして、眠ることは後回しだった。

高校生の頃、家庭の先生の話しで、印象に残った言葉が有る、それは違うんちゃうと考えたからだ。

「昔ね、知り合いに物凄く勉強が出来て、本を読むのが好きな女性が居たんですよ。」ホウホウそんな人も居るよね。

「それがね、子供産んでから、全然本が読めないってイライラして居たらしいのよね。」そりゃあね、子供居たら難しいよね。

「それでね、私がとっておきの方法を教えてあげたんよ、それでイライラが治ったみたい。」そんな方法が有るの？？

「どんな方法やと思う？？？？？」この先生、回りくどい言い方をされる方、何やねん？？？？？

「それはねー、子供を寝かしつけてから、本を読んだらいいって事なのよ、皆さんも子供を生んだら、寝かしつけてから本を読んだらいいと思いますよ、時間は作るもんですから。」エエエー、ちょっと待って、それじゃあそこに在る寝不足の解消には何の問題解決も無い。

結婚してお姑さんがこんな人だったら、きっと大変だろうな～、なんてその頃は冷たい目で先生を見ていた。

短大を出て直ぐに結婚して、子供もすぐに生まれて、本を読む時間も無くて、生活で大変だったりして、どんな風に時間を作ったら良いんだろうと感じていた。

そんな時にふとこの先生の話が頭に浮かんだ、そうだ夜中に本を読めばいいんだ。

勿論、夫にも本が読めないと言っていたと思う、だけど彼は本に必要性を感じていない人だった。

「時間は有るとか無いとか言うもんや無い、時間って物は作るもんなんや。」と言い切られてしまった。

それを子供たちに言ってくれ、と思ったものの、親の手伝いも期待できないので、じゃああの先生の言っていた方法しか無いのかなと思いだした。

それからは、夜に本を読んだり、勉強したりして（事務員が１人だったので、パソコンで経理をする為に、ちょっと勉強していた）２４時に寝る日々になった。

朝は夫も私も子供たちが必要な時代にも、お弁当を作っていて、朝ごはんも必要で、我が家は６人分の朝食と昼食を作る状態が常態化。

４時半か、遅くとも５時には起きないと用意が終わらない、じゃあ起きるよねその時間に。

自分ではそれが寝不足だとは感じていなかったけど、実のところはきっと寝不足だったんだろうな。

だってそれでも誰かに助けて貰おうとか、夫に手伝ってとか言わなかったんだからね。

まあ娘が小学生高学年や、中学生になると、家事を手伝ってくれていたから、ある程度は楽になってはいたけど、基本的に２４時就寝、４時半起きってのが私の毎日の習慣だった。

これって、土曜日や日曜日もしていたんだよね。

その頃の私はきっと判断能力も決断能力も、思考能力さえ手で掬い取る位しか無かったんじゃないのかな。

その生活にピリオドを打つことになったのは、長女がツナ君をお迎えしたいと言った事だった。

夫は絶対ダメだと言って、「ここはなー、俺の家やぞ、猫飼いたかったら家を出てけ。」と言い放った。

それを聞いた長女は、「私は皆の家やと思ったから掃除も網戸の修繕とかもしたのに、そう思っていなかったんや。」と言って家を出る決意をして、私と次女も（その頃長男と三女は家を出ていた）同意して家を出た。

３人で一緒に今の家に移り住んだ時に、次女にこう言われた。

「ちゃんと寝ないと、鬱や認知症のリスクが高まるから、ちゃんと寝てな、介護するのは私らやでな。」

そうなんやなー、寝んと認知症になるんか、自分としてはボケても仕方ないと思うけど、そうやね迷惑かもね。

そこで生活を変えた、仕事を色々していたので、夜２４時までの仕事や１０時までの仕事もしたのだが、出来るだけ７時間眠るのを理想としている。

理想としているだけで、毎日７時間寝てるわけでは無いが、それはそれなりに無理はしないと考えている。

あの頃に寝ないで本を読んでも自分が考える状態になかったのは、きっと睡眠時間が少なすぎたのに違いない。

思考が出来ていれば、もっと早く夫と別居して居たんだろうな～、親に話すと我慢できなかった者として片付けられるけどね。

少し前からNOTEも２０００文字を書いて、早く寝て早く起きて７時間睡眠を心掛けている。

だから何かが変わるとは思わないけど、習慣にして自分で生活を作っている。

寝るのは大事だよ～。