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人は猫の奴隷なのかい

猫は自由な生き物だから、あんまりスキンシップしない方が良いんだよ、ツナ君をお迎えする時にそう言われて、そうなんだー、あんまり構わない方が良いのね。

そう言いながら暮らしてきた。

私は猫の素人だったから、娘に聞いたことをそのまま信じるよね、まあ娘もそれまで猫と付き合ってきた実績がある訳じゃ無いから、素人なんですけどね。


何時の間にか近づいているツナ君とランちゃん

最初に書いた、猫はあんまり構わない方が良いってのは、娘から聞いた知識、本とかネットの情報で得た知識なのです、

高校生の時、遊びに行った先輩の家に猫が居て、先輩曰く「近所のボス猫だったんだけど、ちくわの食べ過ぎで腰抜けてイライラしてるから、近づかない方が良いよ。」と言っていた。

それも有って、猫とは距離を取った方が良いのかと考えて、ツナ君にはあまり近寄らなかった。

ところがですよ、予想に反して、ツナ君はとっても甘えん坊、最初に気付いたのは、まだ引っ越し荷物が片付いてなくて、違う部屋にツナ君を押し込んで、片づけをしていた時だった。

ニャー、ニャー、甘えた声がしてくる。


玄関で人間が出るのを阻止するツナ君

ツナ君はお迎えした時にはもう6か月に為っていたのだから、もう充分大きかったんだよね。

それがニャーニャー鳴いてるんだよね。

「如何したの?」声を掛けると、ズリンと身体を擦り付ける、甘えとるやないかーい、あの言葉は嘘やったんかい。

突っ込むけど、甘えてくれるのは嬉しいから、猫って良いなって思って居た。

当たり前だけど、猫って個性が強い、人間も個性が強いんだから、そらー猫だって強いよね。

実はペットシップの方には、「猫はゴミ箱あさったりするから大変なんです、気を付けてゴミ箱は蓋のあるのにしてくださいね。」と言われていた。

ツナ君だって猫だもん、ゴミ箱あさったりするのかなー、なんて考えが頭の底には淀んでいたんだよ。

それがね全然しない、と言うかゴミ箱を漁るなんて考えない、おやつはニャーと言えば出てくると思って居る節がある。

猫によっては障子開けたり、ドアを開けたりする子も居るらしいんですけど、ツナ君は違うよね。


何って顔のツナ君

入りたい所の入り口でニャーニャー鳴いて、開けるまで動かない、うーん我々は奴隷か。

面倒なので大体の所は開け放しているので、ワードローブの服には袋をかぶせる様にしている。

「お母さん、ツナ君のいう事聞き過ぎ。」と叱られてしまうが、仕方がないでは無いか、猫の奴隷なのだから。

人間は下僕だって言っている人が居るけど、いやいや奴隷ですよ、奴隷。

ツナ君とランちゃんって可愛さの奴隷になってます、私はね。

これも悪くないよー、猫だからね。



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