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処方箋を持って、恥を晒しに

11月に風邪を引いたのをきっかけに、お鼻のぐずぐずを拗らせて、副鼻腔炎を発症してしまった。昔は蓄膿症と言ったのか。いつも花粉症の季節には軽めのを発症するのだが、今回はしっかり罹患してしまい、友人に聞いて評判の良い耳鼻科へ。

お医者さんにかかった時は本当にしんどくて、頭は痛いし、鼻が詰まって息も苦しいし。もうなんかテキトーに服着て病院行って、帰りは仕事だから会社近くの薬局行って処方箋出して仕事に戻った。会社からは近いけどその辺りに住んでいないので、ずっと存在は知っていたけど利用したのは初めてで、おそらく自分史上最高に見苦しい身なりでその薬局に行った。向こうも私のことなんて知らないし、別にいいやと思い。ブラシも通していない髪に素っぴんメガネのダボダボ服で、処方箋出して、薬受け取って…体調が悪すぎてあの時は羞恥心もなかった。

それから1ヶ月毎に通院して同じ薬局で薬をもらって〜を繰り返して今3ヶ月くらい経った。もちろん最初に伺った時よりも元気になっているわけで。最初のボロボロの自分に比べたら、随分と身なりも顔つきも回復している。お医者さんはもちろん、その薬局の薬剤師さんは、まさに地元密着の優しい薬剤師さんという感じで、お薬を渡してくれる時にいつも「その後どうですか?」「頭痛治りました?」と労ってくれるものだから、優しい会話をして帰るのだけど。こちらとしては最初のボロボロを見られていることを思い出して、毎度恥ずかしくなっている。今の回復した自分がスタンダードで、初対面の絶不調ボロボロの自分が地に堕ちた状態なのだが、「あの時の自分を見られていることを思い出すと逆に今が恥ずかしい」という状況に陥る。

お医者さんも薬剤師さんも、いつも体調不良者を相手にしていて慣れているのだろうから、こちらの自意識過剰なのだろうけど。
今さら通常バージョンのそれなりな服を着てメイクをしてスタスタと薬局に入っていくのが恥ずかしくて堪らない。

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