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キャッシュレス時代の「お釣り」が示すもの

「お釣りの駆け引き」ができない子どもたちが増えているそうです。

お釣りの駆け引きとは、現金で精算するときに”できるだけ財布の中の硬貨を減らす”支払い方のこと。正式名称の有無が不明なので、いま私が仮称しました。

もちろん、これに定量データは存在していません。編集部の高阪さんのママ友の間で話題になっているのだとか。まあ、これだけキャッシュレスが普及していれば、「さもありなん」という感じですよね。

さて、この事象をどう捉えるのか? というのは、面白いポイントです。

見たままの形で捉えるなら、「子どもらの計算能力が落ちている」と解釈できるでしょう。しかし逆に、その能力は今後も必要なのか? という新しい疑問も。

なぜなら自分自身、お釣りの駆け引きは得意でしたが、最近とんと実行した記憶がないのです。いまや支払いは99%、キャッシュカードか電子マネーですから。

つまり、お釣りの駆け引きという問題は、すでに存在してない――むしろ、その先の問題に目を向けることの方が本質なのかもしれません。

実際、子どもであってもキャッシュレスで稼ぐ方法は、ネットに溢れています。また、闇バイトのような「絶対に避けるべき」稼ぎ方も同様に多く存在します。それらの見極め方は日に日に重要になっているはず。

金融リテラシー教育は、公的に始まったばかり。ですが、もっとも変化の激しい教育分野のひとつになるのかもしれません。


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