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ゴジラ

 ゴジラ対ヘドラを見た。ゴジラ・フェス2021が開催され、完全新作で配信されていた。以前も記載したと思うが僕はゴジラというか特撮怪獣系の映画が好きで幼少期は一人でゴジラごっこをしていたほどなのである。
 ゴジラの怪獣は様々な災害や公害がモデルになっていると聞いたことがある。例えば、今回の新作に登場したヘドラなんかは名前の通り産業排水等の汚水が基になって生まれた怪獣である。旧ゴジラ対ヘドロのヘドロのシルエットなんかは今回の新作よりもっとドロドロしていて不気味だった記憶がある。よくゴジラも触って戦ってるな、嫌だろうにと思ったが、ゴジラもゴジラで水爆実験の結果生まれたものだからヘドラもヘドラで大変か。

 ゴジラが好きだからこそ、三十路前ではあるのに口からビームを出す方法を考えたり、地が割れるほどの大声を出そうとしたりダイナミックなチャレンジャー精神を持ち合わせているのだろう。精神年齢が低いわけでは断じてない。
 僕のゴジラの思い出としては、東映ゴジラの最後の作品「ファイナルウォーズ」にて歴代の怪獣たちを惜しみなく蹴散らしていくシーンと2019年上映の「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」のラドンの処世術の2つが印象に残っている。
 前者の方は過去ゴジラ映画に出てきた怪獣が多々出現数するのだが、あれ、昔苦戦してたよねっという怪獣をボコボコにして進んでいくし、躊躇しないゴジラがもう振り切ってるし、最後だし、的な感じで見て取れて、まだ子供の僕も「やけくそ」ってこう言うことなんだと思いがけずにゴジラに同情しながら国語のお勉強をしていた。
 そして後者はつい最近上映されたが、アメリカに多くの巨大怪獣が上陸し戦うという怪獣のスマブラ的な展開の映画なのだが、その際のラドンという鳥の怪獣がまあ、もう、本当にこすいのである。その時に立場が上のやつにこびり倒すのである。怪獣界も大変だなとサラリーマンの僕はしみじみ考えたのだが、ラドンの立ち振る舞いはこの世の処世術を学べるが当時大嫌いだった次長と振る舞いが同じ過ぎてイラついていたのを覚えている。その後、数ヶ月は心の中でラドン次長と呼んで遊んでいた。

 要するに、ゴジラという映画はたかが怪獣映画というわけではなく結構社会派な映画なのである。最近はゴジラやガメラなどの特撮映画は全然上映されないが、(シン・ゴジラは上映されて面白かったけど、もうあれは風刺的な感じであったし)それは最初に記載したヘドラみたいな公害や災害という物が日常茶飯事で起きているからなのかと少し真面目に考えた。近年の異常気象や多くの災害等によってスクリーンの中まで怪獣達が暴れ回って街が壊れるのはしんどいわってなってしまうのかもしれない。
 確かに僕もラドン次長に怒られたり、嫌味言われたりして凹んでる時に重いテーマの作品をあんまり見たいと思わないし、社会人になってからの方がそうゆう気持ちになる回数多いなと思った。

 でもやっぱり特撮怪獣映画見たいぁ、作りたいなぁ。来年はハロウィンに乗じて怪獣コスプレで特撮撮ってやろうかなぁ。

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