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映画 犬部

映画 犬部を観ました。

ずっと観たかったけど、悲しくなるような気がして観れませんでした。動物系は本当に弱い。
でも、舞台は青森県十和田市の北里大学獣医学部で私の地元の隣接市なのです。しかも今そこの動物病院に我が家の犬さんがお世話になっているのです。

内容は北里大学の獣医学部に通う颯太と柴崎が人間が悪いのにその人間に動物の命を決められ殺処分されることをなんとかできないかと、後輩とともに犬部を結成し保護犬や保護猫を譲渡して多くの命を助けようと活動していく、卒業して颯太は東京で小さな動物病院を開き、柴崎は地元の保健所へ就職。ある日颯太のもとに一人の女性が訪れる。十和田にある今はもう営業していないペットショップにたくさんの飼育しきれなくなった犬がいた。これ以上繁殖しないよう行き場のない犬たちを救うため颯太はすべての犬を引き取ったが、飼い主に窃盗被害を出され逮捕されてしまう。なんとか救いたい颯太は飼い主を説得する。再び結成された犬部が多くの犬や猫の命を救うため奮闘する物語。

映画の中では殺処分される動物を獣医学部の実習の実験台として使われる(モデルとなった大学では2018年に廃止)シーンがあったり動物管理センターの殺処分におびえる動物などのシーンが少しあって胸が痛かったがこれが現実なのだと思うと目を逸らせませんでした。

あるシーンで、他頭飼育のペットショップを紹介した女性が颯太たちが犬部の活動をしていたころに犬を受け入れた当時の女の子だと知ります。その女の子は登校拒否をしていて両親が彼女のために保護犬を飼ったら元気になるのではと見に来たのです。そこで柴崎から案内してもらった犬を気に入り引き受け大事にしていたのですが、彼女が高校生の頃友達との時間を優先にしてしまったため、その犬は彼女に看取られることなく最後を迎えてしまします。

このシーンはとても苦しかった。
自分と重なったから…。実家で飼っていた犬さんの最後を私も看取れなかった経験があります。

ずっと一緒にいたのに、一人暮らしのためそばを離れ、結婚してなかなか会いに行けず、診てくれる家族からは私のような愛情は貰えず、分かっているのに後ろめたさがあって言い訳ではあるが会いに行けなかった…。亡くなる前日に実家から連絡をもらい、もう数日だと思うといわれ、今度の休日に会いに行くと告げた翌日に彼は一人寂しく逝ってしまいました。

目を開けたまま硬くなっていた彼を見て、生きているのかいないのか分からないまま彼は逝ってしまったのだと、最後に何を思ったのかと…胸が張り裂けそうな、吐き気となんとも表現しきれない感情に包まれ、後悔以上の言葉があれば教えてほしいくらいの気持ちでした。

我が家には去年から新しく犬さんが家族となり、先住の猫さん2匹と犬さんの3匹を今度は後悔なく最後まで愛情を注ぎます。

今回この犬部を見て、私も何か動物の命の手助けができないか…そう思いました。
私たちが愛犬や愛猫と幸せに暮らしているそばで、寒い檻の中で今か今かと死の恐怖に怯えている動物がいること。それを絶対に忘れてはいけません。
なぜ人間がそんなことをしなければならないのか。なぜ人間が有利な位置にいるのか。
とても苦しくなりました。人間が捨てたから、増やしたから責任を取るつもりで殺処分しているのか…。
保健所の方々もしたくないはずです。どんな気持ちで命を……。

すぐにでも殺処分を廃止にするべき。そのためには避妊・去勢をして繁殖を減らすこと。
お金のために動物に子供を産ませないこと。

色々な思いが入り交じり、悲しくなったけどより一層動物が好きになった映画でした。
今見ても何度見てもいい作品だと思います。
そして何より犬さん猫さんが可愛すぎます。

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