2020.08.14 短歌

初めての始まりである終了を受け入れるわたくしの卑屈
試飲缶というビールを呷る最後の記憶を覚えていない
叶わない帰郷を託す合掌もコロナ禍の仏前に添える
見えぬまま 名義幾年も 歳月を灯す盆花が礼を尽す
集合の墓地がないままに本家の無縁仏が乱雑に残る


#短歌 #現代短歌