短歌

クリームがあふれんばかりに食むシューの柔さを指が忘れていった
月の夜をまあるくゆびで掲げたら横向きのウサギが耳みっつ
改札を見下ろす視界にいた君を一発で見つける待ち合わせ
帰宅路のぼやけた文字がいちにちの格闘を教えてくれている
サンダルの踵の減りが物語る 尽くした日々は夕焼け色さ


#短歌 #現代短歌