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パパがいない屋久島旅行【諸行無常編】

いよいよ・・・!
ここまできた。

2作品の土台の上に咲く
堂々たる3作目。笑


1作目から順番に読んでね。




私が私である所以みたいなお話
縄文杉へのチャレンジを綴る。





大前提をお伝えしたいんだけれど...…




縄文杉トレッキング
22キロ10時間にチャレンジする気は
全然なかったんです..…




私のインスタなどの発信を見ている方からすると

屋久島で長時間のトレッキングって
なんかカトちゃんっぽい。

そう思った方いるよね?絶対!


トレッキング報告の
ストーリーを上げたら

また修行してるやん!ってDMが来たよね!


わかるわかる。


私も

屋久島で縄文杉トレッキングにチャレンジ!って

めっちゃ私っぽーーーーい!って
思いながらトライしたけど

まさかの何も知らなかったのよ🤣




遡ること、冬かな?


すでに書いたように、屋久島に行きたいって
言ったてくれたのはミナさんなの。


私はいいね!って乗っかったの。笑



(私は旅行に詳しくないというか
旅行の計画がまじでできないタイプでさ!

旅行が好きだったり、調べたり計画ができる人に
ついて行くパターンが通常なの。
計画してもらえることを
非常にありがたいと思う人間。)




"屋久島いくなら何する?やっぱ縄文杉とか?"

ってミナさんが聞いてくれた。




縄文杉。聞いたことある!!!


"そうだよね!!
屋久島いくなら縄文杉見たいよね!!"

"だよね〜!"




これで決定して

ミナさんが、ガイドさんや保育園を探してくれて
エリカさんと出逢う。

みたいな話に繋がるのです。





恥ずかしいながら無知すぎる私は
バスとかで見に行けるもんだと勝手に思っていたw



(ドヤ顔でここまでこんな記事を書いてきたくせに
ホントすみません・・・笑)




ミナさんは、私の軽すぎる返事に、内心

"この人、往復22キロってわかってんのかしら"

と思っていたらしい。爆



何なら、私は息子連れて行く?どうする?
とかいっていた。笑



近づいてくると、

必要な装備がミナさんから送られてくる。



ストックの文字を見て、
これはただのハイキングではないことに
気づき始める。笑


ストック。これが無かったらムリだった...…心の友よ...…


屋久島で、またパワーアップするんだろうな。

という、根拠のない自信だけは持ち続けていた私。





一週間を切った頃に、気分に浸りたくなって
YouTubeで縄文杉と検索してみた。


サムネイルが目に飛び込んだ。


【往復22キロ!10時間の道のりの全貌!】


・・・そっとYouTubeを閉じた。
これは、ガチのパワーアップするやつやん。笑



今更どう足掻いても仕方がない。

私は今年に入ってジムに行けていない。
昨年の筋肉貯金もなくなり
在宅ワークの無筋力女。

(不幸中の幸いで
運動しようがしまいが、体重計に乗ろうが乗らまいが
体重だけは高校の頃から前後1キロしか変わらない。
身体の感覚に、ちょっと救われた。)



何もつけ足さず、根拠のない自信だけで
縄文杉に行くしかないことに。




え?こんなに私にぴったりすぎる旅行ある?笑



私が頭捻って考えた旅行かのよう。
修行やん!って自分にツッコミをいれた。

ここでも人は見たいものしか見ないし、見れないねえ。


パッパラパーな加藤との旅行。
ミナさん、何から何までありがとう本当に。




さてさて、20日

運命の縄文杉トレッキングの日は
4時20分にエリカさんとロビーに待ち合わせ!



早っっっっっ
(屋久島に上陸してから知る私。ええ加減にせぇ)



ここまできたら行くしかない。


私は、左膝の前十字靭帯が断裂して手術したまま
退院後にリハビリをしていないという

謎の怠惰による爆弾を抱えている。爆

 


そして流石ミナさん。
階段トレーニングで準備していた。

(結果、古傷が痛んで足首がいたい。爆)

いやいや、お互い満身創痍w




ノー準備の私は、前回の記事の通り

"どうせ強運だから、いい感じになる。
それを確認する旅になりそうだね。"

なんて呑気なことをいいながら
進み始めるのである。





早朝4時半、寝たままの子供を保育園に送り
5時のバスを目指す。

前日、縄文杉に行けなかった人も多いからか
GW以降最大の人数とのこと。


屋久島は観光業だからか、
ホテルも登山客を想定してくれている。

提携している弁当屋さんがあるようで

朝ごはんを弁当に変更できるし
昼ごはんの弁当もホテルで注文すれば
朝の4時に2食分の弁当をフロントで受け取れた。


5時、バスを待つ間にエリカさんの指示で
お弁当をたべる。


まだ薄暗い早朝のバス停で、みんな腹ごしらえしてた。


まだ小雨が降っていたため
これまた指示通りに上下にレインを着た。

(ソラミドでほとんどの登山グッツは
レンタルさせてもらえたよ!)



30分から40分バスに揺られて、登山口に到着。
いよいよ10時間22キロが始まった。


最初は、トロッコの線路の上を歩くよ



エリカさんの山のガイドを聴きながら
私は早速、見たかったものを見始めた。



現時点では今年、加藤の最大の気づきである

【諸行無常】が
これでもかと眼前で繰り広げられていた。

諸行無常
この世の万物は常に変化して、ほんのしばらくも
とどまるものはないということ。

三省堂新明解四字熟語辞典



有名な四字熟語で、頭で知っている。
けれど、本当の意味で腹に落とすことができておらず
今年一番の気づきとなったのが、諸行無常。


これを大自然の中で、目の当たりにして帰ってきた。





その話のまえに、大前提となる知識のシェアを少し。




屋久島の山は、花こう岩だそう。
土は非常に少ないから、
屋久島はまさかの、痩せた土地…!



じゃあ、どうやってそこに
立派な杉が立っているのかというと


全てのスタートはコケなんだって。


岩に苔がびっしり生え、
そこに杉などの赤ちゃんが芽をだす。


そして、杉は土に潜って根を張るのではなく

岩の側面を抱きかかえるようにして
伸びていくとのこと・・・。



よく見たら、本当にそうで。
樹齢何千年の杉の根っこが見えていた。




印象的なお話をいくつか。


屋久島には、2代杉、3代杉というものがあった。



その意味は

杉の倒木や、もしくはその切り株の上に
2代目杉が芽を出して、育っていったということ。

1代目の切り株の上に、立派な杉が生えている状態。


これが2代杉の写真かはわからないごめん!笑
ソラミド神ガイド、エリカさんのお写真です。




そのほかにも印象的だったのは


縄文杉が見つかるまでは
最大の樹齢だった巨大な屋久杉が
12年前に、中の空洞化が進み
突然倒れてなくなってしまったとのこと。


なくなっちゃった。



確かに残念だけれど、
エリカさんの説明が私はすごく好きだった。


結局、その巨大な杉が倒れた周辺は少しひらけていた。
ずっと陽が当たらなかったのだ。

倒木や、その周囲からは
陽があたるようになったからか


2代目杉になりうるかもしれない
たくさんの新たな芽が出ていた。





もう一つ印象的だったのは
切り株。


人が斬った切り株だらけだった。

最初は、ああ、人が・・・とかよぎった。


けれど、トレッキングが進み
エリカさんからのお話を聞いているうちに

その解釈も浅いんだと思うようになった。



切り株のほとんどは、江戸時代の年貢として
江戸に献上するためだったとのこと。


その中でも、これは御神木かも・・・という木や

縄文杉のように森の奥深くに存在したり
過酷な自然を生き抜くために曲がった杉は
伐採を免れたという。




切り株、かわいそうと安易に思ったけれど

結局、切り株がそこにあったから
2代目杉が立派に育っているわけで。

エリカさんから、
木が倒れることも必要であるということを受け取った。


切り株から、新芽。



江戸時代の人の営みもその一部なのかも、と。

切り株があるから、この森が出来た。

倒木に、びっしりと苔が生えて、芽が出ている。

 

逆に、人間も杉と同じように

どこまで行っても
自然の一部だということを理解した。



1本目の記事に少し書いたように

そんな江戸時代から地続きで令和があって

いま屋久島の自然を守ろうとしているのも
これまた、人間であるということ。


(エリカさんは、ごみがあったらすぐ拾っていた。)




倒れる、朽ちる、なくなる。
それは、悲しいけれど、悲しいことじゃなかった。


苔が生える、新芽が伸びる、立派な木となる。
それも、嬉しいけれど、嬉しいことじゃなかった。





全てのものはただ、変化していく。
何も、留まるものはない。


私は成長し続けるし、
いつかこの世からいなくなる。
  

"じゃあ、なんだっていいの?"

と言われると全くもってそうじゃない。



どうなっても大丈夫な世界で、
今この瞬間ベストを尽くすということ。

 


歴史や未来を考え、感じる理由すらも
今この瞬間のベストのためにすぎない。



今この瞬間しか、世界には存在しない




そんな、諸行無常への理解を深めながら

どんどん歩みをすすめる。





全然終わりそうにないんだけど、どうする?笑


丁寧に書きたいから
とりあえず次回にしようかな。




次回、総括編を書きました!


加藤さえ


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