日記 2020/09/28

季節がしっかり秋に移り変わっているのを朝晩の肌寒さで感じる。ちょっとコンビニに行く感覚で感傷的な気分になるにはもってこいの季節である。

夜にベランダで、プランターに植えた花を眺めたり、煙草を吸いながら面白くもない小噺を考えたりする。カーテンをブランケットみたく体に巻いて、その背後でPCから音楽を流し続ける。考えてもしょうがないことを考えてるうちに、煙草のせいで頭がぼんやりしてきて「まぁいいや」となる。

秋は、感傷的な気分になるにはもってこいの季節である。

知らぬ間に貯め込んだマイナス感情の貯蓄を消化させるために、自分自身を傷付けるしか効率の良い手段を知らない自分は随分と子供だなと思うし、成長していないんだと痛感する。やってられない。
大人になったから許された嗜好品の類で晴らすには、過去の経験が良しとしない。
だというのに、ベランダで花を見て月を見て、くだらない考え事をしてるうち、気付いたら灰皿の中は吸い殻と灰が一杯になっている。なんてこった。

今晩は月が特別明るく見える。

自分を作り上げた過去の経験は、受け入れるか受け入れないかの問題だった。
多分、気付かないうちに知らないうちに、時間をかけてゆっくりゆっくり、受け入れ始めてるのかもしれない。全部。何もかも。許す許さないは別にして、受け入れ、認める。「そっか」って言えるようになる。なっていく。悔しいかな、大人になるには何かを少しだけ諦めなければならないいけない、のかもしれない。難しいなあ。

誰かのことも好きになる前に、自分のことを好きになって大切に出来ないとね。って、昔漫画で言ってたな。そうなのかもしれないなあ。

コオロギが鳴いている。
真正面にいた月がずれている。
向かいの家の柿の木が揺れている。
風が随分とひんやりとしてきている。

感傷的な気分になるには、この季節は充分過ぎる程に色んなものがいきている。

あと1本吸ったら中に戻りましょう。

あなたの好きなアイスは何ですか