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できるかどうか→どうやったらできるか

今日の午後は、インターン生それぞれの来年度の目標設定と行動計画作成。

1年後、自分が目標に到達できるように、①1年後のイメージ作り、②それに必要なアクションの落とし込み、を行ったがここで問題が…。

「1年後のイメージができません…。」

マジか…。マジでか…。

いや、確かに急に考えるのは難しいかもしれない!と気を取り直し、

「じゃあ、どんな自分だったら嬉しい?例えば、仕事をバリバリにこなしてるとか、頼ってもらえるとか、企画任せてもらえるとか、いろいろあるやん?」

といくつか例を挙げながら掘り起こしにかかる。

「そうですね…。あっ!…。んー…。んんーーーー…。」

と、書こうとするが躊躇し、時間が流れる。躊躇する理由を尋ねてみると、

「できるかどうか分からなくて…。」

「これで合ってるのか分からなくて…」

そんなの僕も分かりません!!!

というツッコミを入れそうになったが、ぐっとこらえ、その躊躇していることを書いてもらうことに。

そこから、今の自分と比較した時に何が足りないのか、考え、行動に落とし込んでもらうように促す。

しかし、ここでふと感じた。


彼らは日常から、「正解」を求められてきたのではないか。


塾で教えている時もそうだが、判断基準が

「今の自分にできるかできないか」

「正解はなにか、どういう答えがウケがいいのか」

なのだ。

もちろん、それを考えるのも大事だが、正直そんな先のことまで分からない。むしろできるようになるために彼らはインターンに、塾に来ているのではないだろうか。

しかし、振り返ってみれば、小学校→中学校→高校→大学と上がる間に、学力を伸ばすこと、つまりは、


与えられた正解にいかに到達するか

を求められてきているのだ。

それが習慣化しているこの子達にとって、いきなり、「答えはない。創り出すんだ!」と言ったところで酷な話。彼らは

自ら考え、そこにたどり着くための方法を考えることを知らないのだ。


社会に出れば、これという正解はなく、考え、行動し、結果を出すことで、結果的に正解と定義をする。それは誰かがみれば、不正解かもしれないし、誰かが見れば、お手本のような正解かもしれない。急にそんな環境に置かれて大丈夫なのか…。(自分もそんな偉そうに言える立場ではないが…)

そこで、テーマを設け、一緒にイメージを膨らませる時間を設けることに。

「かっこいい大人」ってどんな大人?

というテーマで話をすると、

・スケジュール管理が上手く、慌てない。

・人に頼られ、相談をよく受けるが、それに対する上手い返しや回答ができる

・プライベートも充実してる

・スキルが高い!営業力や企画力とか新しいことに挑戦してる!

などなど、どんどん出てくる。笑

じゃあ、具体的に何をすればそんなかっこいい大人になれそう?

・僕はスケジュール管理が苦手なんで、そこを治せば…。

・私は考えずに先走っちゃうので、ちゃんと考えることかな?

・傾聴力とか、相手が求めていることがわかるとか、かなぁ

と少し具体的になってきたので、もう一押し!

そしたら、具体的には何したら今出てきた課題を解決してかっこいい大人に近づけるかな?

・すぐにカレンダーに予定を記入する!

・話し始める前に、整理するように心がける!

・まず相手のことを聞く!

おおー!だいぶ具体的になってきた。

この後、より具体的に、数字なども入れながら、日頃から気をつけて行うことや、月単位での目標などに落とし込んでいった。

終わることには、

「うわぁー!これをすればめちゃくちゃ成長できそうです!」

と顔をホクホクしながら帰っていくインターン生達。

今回の目標設定は1時間程度でできるだろうと見込んでいたが、3時間ほど要してしまい、午後の時間がほとんど潰れてしまった。


彼らと接することで、

「人に教える」ことの難しさ

を痛感するとともに、

自分と相手の認識のズレ、考え方のズレをなくしながら話しをしていくことの必要性

を感じた。

彼らが、これからのインターンの中で、

できるかできないか

ではなく、

どうやったらできるのか

という思考を定着させ、どのような結果を出すのか、今後の付き合いの様子もアップしていこうと思う。


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