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パラレル介護ヘルパー歳時記】小満 次候『紅花栄う』西宮

二十四節気《小満》
次候『紅花栄う』に入る。

この時期に蕾をつけて、咲き始めるベニバナ。
ベニバナからつくられた口紅は数多の女子の心をときめかせてきたのでしょうね。大昔から。

ベニバナといえば、食用油の印象だが、
そうか。書いて字の如く、
『紅色』の原材料なんよね。

調べてみるとそもそも、ベニバナの異名が『呉の藍(くれのあい)』そこから、音便化されて『くれない』色呼ばれるようになったとかなんとか。

ん?藍色っていえば、
『青は藍より出でて、藍より青し』という古事成語にあるように、青系統なのに、、?

呉(中国にあった王朝の一つ)の国からやってきた藍色≒くれのあい⇨紅やんな。

青系統⇨赤系統とは、不思議やなぁと思ったらば、藍色はその頃すでに染料の代名詞だったらしく、『呉の国からきた染料』≒くれのあい≒紅ということらしいです。へー。なるほどね。

またもう一つ気になることを調べる。
食用油のベニバナって、オレンジというか黄色の印象なんだが、どこから赤系統になるんだろう、と。

そもそも、ベニバナは黄色から⇨橙色⇨少しずつ赤みを帯びていくらしい。このベニバナの中には、黄色の色素と紅色の色素がそれぞれあって、黄色色素は水に溶けやすい。紅色の色素は、水に溶けにくい。
だから、水に晒すと、紅色が残るんだとさ。

夏の訪れと共に、華やかに艶やかに色づくベニバナ。盛り、収穫され、様々に揉まれ、他者の手が加わり、他の要素と反応し合い、
最終、まるで違う色となり他のものを染める。

ベニバナという種族は、その色素の豊かさが故に、栽培され、交易に使われ、地中海からシルクロードを超え、日本までやってきて、
その色素は時代を超え、近代までやってきた。
(現代においてはベニバナの染料よりもっと効率的な染料があるのだろうから)
生き物としてのゴールは死ぬところまで?
でもベニバナは死すとも染料を残し、
イメージを残す。

人もまたゴールをどこに設定するかだなぁとも思う。ま、死んだ後のことなんて、どうだっていいさと嘯きたい自分もいるけれど。

この時期に蕾をつけて、咲き始めるベニバナ。
我々がつけた蕾の先にある咲き誇るような生き様や死に様はいつか誰かの心を解いたり、豊かにするようになるのかしら。

(画像はベニバナではないよ)






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