アンチャーテッド

概要(wikiより)
『アンチャーテッド』(Uncharted)は、2022年のアメリカ合衆国のアクション映画。監督はルーベン・フライシャー、出演はトム・ホランド[4]とマーク・ウォールバーグなど。
アクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッドシリーズ」の実写映画化[5]。ゲーム版の設定やストーリーが元になっているが、ネイサンの年齢が若いことや、サリーとも初対面で出会い方も異なるなど違いも多く、完全オリジナルストーリーとなっている。

と言うことで、原作は全作プレイ済みの自分としては、「オリジナルである」という点を理解していれば、原作への愛も感じるし、実写映画化作品としては及第点だと思う。
面白いか否か、と言われればやはり面白かった

いやしかし、最序盤、最初の冒険である「バルセロナの地下ダンジョン」は流石にキツくないか?排水溝越しに中の様子が見えるような、街中のすぐ真下にダンジョンがあるのはちょっと…最初のダンジョンなのに冒険感がなさすぎるような…しかも途中で「クラブに繋がる」のはもうダンジョンとして崩壊してない?「500年未踏」はなんだったんだ…流石に謎すぎるこのシナリオ…
あと「敵のボス役」が女なのは、原作でも強い女は出てくるからおかしくはないが、やはり絵面的に面白くないなーと…
アントニオバンデラスの方が100倍迫力あったのに、途中退場させたのは惜しすぎる
…というかバンデラスめっちゃ良かった(笑)

それと、これは映画オリジナルストーリー…とはいえ…やはり「トムホがネイトに見えるか?」と言われれば答えは100%「NO」で…そこが気になってしまうのも事実
原作のネイトは屈強で大柄なわけではないが、それでもトムホは小柄でベビーフェイスが過ぎるし、原作では相手が軍隊だろうと「ヤベヤベヤベ!」って言いながらも薙ぎ倒すネイトを思うと、この映画ネイトはどうも違和感というか、しっくりこない感じはしてしまう
ファンの多い原作だというのに、配役に合わせて脚本をいじった感があるのは非常にマイナスかもしれない

と、観ている間はそう感じるのだが、終わってみればこの映画は「エピソード0」みたいなもので、そう思えばネイトの若さや未熟さも理解できるし、「金にガメツくて他人を信用しない」サリーとも終始ギスギスしてたが、最後はサリーが黄金とネイトを天秤にかけて,見事ネイトの手を取るシーンなんかは非常に良かった
次作があるなら、きっとサリーとネイトは原作ばりに互いを信用し、世界中で暴れ回ってくれることだろう

それと、「原作との乖離」について語ってしまったが、それでもやはり「ヤベヤベヤベ!」「マジかよ!?」って言いながら走り回るネイトを見ると、ものすごく嬉しくなってしまうもんだ
原作は完結していて、もうネイトの「ヤベヤベ!」は聞けないと思っていたので、なんだかとても感慨深かった
しかも原作でネイトの声役をしている「ノーラン・ノース」が「ホテルの客役」で登場して、「俺も飛行機から落ちたことあるぜ」的なセリフを言っていたのは胸が熱かった
やっぱり自分はアンチャーテッドが大好きなので、時を経てこういったファンサービスがあるのはそれだけでこの映画の価値を高めたと思う

どうも評価があまり良くなかったらしく、制作もかなり難航したようなので、次作の制作は厳しそうだが、個人的にはまだまだネイサンの冒険を見たいので、次作にも期待したい

総評として、原作好きは多少違和感を感じるが、観終わればこれも「一つのアンチャ」と言える出来にはなっていると思うし、原作を知らない人は素直に楽しめる、良い冒険映画だったと思う

ヤベヤベヤベ!マジかよ!?おいおい!

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