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【心を燃やせ!】俺の話を聞いてくれ!佐川友彦のマニフェスト2021

そろそろ噴火しそうですw 今日書かなきゃいけない気がしました。

まれに本音の爆発した文章を書いて、その生意気な表現で界隈の一部をザワザワさせ、一部の方々にシンパシーを感じていただくのが、自分の個性と思っています。↓例

ところが自著の校正が始まった1年ほど前から、商業的な仕事に追われてほとんど休みも取れない状況でした。

忙しいときほどあふれる面白い知見、ひらめき、内面的変化を、ただただ放流するだけの日々…。業務が遅延しているのに、チラ裏の放言なんて書けません。

というわけで「俺の話を聞いてくれ!佐川友彦のマニフェスト2021」な記事をまとめます。今年もだんだん忙しくなってきたので、今日を逃したら、あと1年くらい無理な気がする。

本来は2020年の総括から書くべきですが、これだけでも長くなりそうなので後回しにて、これからのことだけまとめます。「佐川さん次どうするの問題」に対する漠然とした答えにもなると思います。

2020年ダイジェスト(あとで書く)
・ファームサイド社の1期目終了〜順調です〜
・『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』を上梓!
 色々フィーバーしたよ〜
・講演・セミナーで全国を周っています。年に120回登壇したよ〜

マニフェスト①:佐川は「作り手」でいたい

農業界の問題解決のために必要なことがいっぱいあります。そのためにはビジネスをスケールさせてインパクトを出すべきかもしれません。自分と同じことができる人材を量産してスピードアップするべきかもしれません。そう勧められますし、バッターボックスには立たせてもらっている気もします。

でもやっぱり、自分の考えた、満足の行く、人の役に立つだろうと思えるものを、自分の手で作っていたいという頑固な気持ちが消えません…((((;゚Д゚)))) 自分の作りたいものを誰かに作ってもらうっていうことに、なかなか心が動かないんですよね。わがままです。あいかわらず。。

これは漫画家や自作エンジニアに近い心理だと思います。思うままに手を動かしているときが幸せ。クリエイターを名乗るには恐れ多いので、自称「作り手」です。インディーズ、アマチュア、同人作家くらいの。

逆に、作りたくないもの、意義を感じられないものを作るときの息苦しさに耐性がありません。だからサラリーマンを辞めてしまったのでしょう。。

十分に予算があって、自分より優秀な人に作ってもらえば仕上がりに不安はないかもしれないですけど、そういう人は1人でどんどんバリュー出していけると思うので、私のもとではたらく必然性もないですよね。

過去の活動も、ほとんどが作り手意識です。

2018年農家の経営改善メディア『阿部梨園の知恵袋』をリリースしました。自分で構想して、サイトの設計・実装〜300件の記事の執筆〜プロモーションまで、1人で「作って」います。隅々まで満足な仕上がりになりましたし、だからこそ多くの方の心に届き、存分にご活用いただいているのだと思います。
2019年は梨園を飛び出し、私個人を世に送り出しました。セミナーや講演の仕事を多く受けながら講義の教材を量産していますが、これも「作る」活動だと思っています。いまの業界のセミナーコンテンツより、もっと質の高いものがあってしかるべきだと思いながら、数十のテーマについて教材を書き起こしてきました。
2020年『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』を上梓しました。400ページ!本の構成から内容まで、思うままに作らせてもらいました。一生に一度、人生を込めた本を書けたことはなんて幸せなことでしょう。さらには業界内外の皆さんに好意的に受け入れていただいて、100遍失血死くらい鼻血が出そうです。

創作に関しては、ミュージシャンになろうと渡欧してヒッピーな生活を送っていた大学時代の知人と会ったときに、

作ったCDを誰かが聞いてくれるんだったら、オレがその人に1,000円払うよ。払うから聞いてほしい。

みたいなことを言っていたのが忘れられません。当時は意味不明でクレイジーwとしか思わかなったのですが、これは創作の本質だと思います。自分の人生を一言で表せるってすごい。元気かな〜〜

というわけで、これからもスケールとか言わずに、まだ業界にない、小さくても役に立つものを「作る」役割に徹したいと思っています。2021年もまた、みなさんの想像とちがうものをリリースするつもりです^q^。乞うご期待〜!

新しいものを作るときは、必ず胃もたれする感覚があります。これは大切な成長痛なので、あきらめずに日々ヒリヒリしながら背伸びしています。

マニフェスト②:佐川は業界に「DNA片」を残したい

上記のとおり、稼ぐことやスケールへのこだわりはありません(単価交渉は再生産に影響するので努力します)。作ったものが無駄になるのに耐えられないケチな性分もあって、低確率なアップサイドやムーンショットには食指が伸びません。←人のチャレンジは喜んで支援しています\(^o^)/

代わりに、業界(社会)の進歩のために自分の限られた時間を捧げるぞ、という思いは強いので、小さな一歩でも寄与したいという思いがあります。

当たったらラッキー/当たったからすごい、な事ではなくて、小さくてもいいので、後から振り返ったときに必然だと思えるようなプルリクエストを業界史に挿入したいと思っています。つまり業界史の片隅に、最小単位のDNA片を残すということ。

ちなみに手前味噌かつ不遜ですが、阿部梨園の知恵袋PJ〜農家の経営改善という問題提起で、一度は足跡を残せたものと思っています。経営改善という一つのジャンル、共通認識を作れたかなと。

もちろん、生み出された成果で評価されるべきですし、農家の経営改善がどれほど進んだかと言われたら、1%未満でしょう。それでも、まずは意義のある提案ができただけでもよかった、という気持ちもあります。学術論文みたいな感覚で…!

いずれ上位互換に上書きされるでしょうし、DNA片は世代を経ていくうちに溶けてなくなっていくでしょう。そのころまでに、次のスパイクを打ち込めるようがんばろう…!

マニフェスト③:佐川は「主流派ゲリラ」でいたい

誰にもお伺いを立てずに、現場から勝手なことを打ち出して、ゲリラ活動を行っています。自由分子じゃないとできないことをします。

でも、先ほどのように、業界の本筋にプルリク/DNAを残すためには、傍流じゃダメなんですよね。大きな流れを無視すれば、瞬間風速的な上辺だけのビジネスのほうが儲かるかもしれないけど、それはやらない。奇をてらわない。

現場から見ても、霞が関から見ても、東大から見ても、ちゃんと意味のあることををやりたいと思っています。産・官・学だ。ありがたいことに、そちら方面の知人/友人/先輩/後輩に恵まれている。政・財は疎いので保留。

『阿部梨園の知恵袋』も、『東大卒、農家の右腕になる』も、そういう意識で作ってきましたし、講演もセミナーもコンサルティングも同様です。同じことを繰り返すにしても、ちょっとでもアップデートにこだわって、新しい知見を勝ち取ってきますぜ〜。

・YouTube的な扇情的な文言でアジったりない
・結果が出ないとわかっている「ごっこ」もしない
・他産業では通用しないレベルのことでごまかさない
・情弱ビジネスで集金しない

マニフェスト④:佐川は社是に「変態」を入れたい

コーポレートサイトのリニューアルを画策中なのですが、掲載する社是を改めて考えてみたら、

社是に「変態」って入れたいな…!

という気持ちが抑えられなくなりました。この一言が多くを語ってくれるなと。

「変態」ってとことんまでこだわりそうな感じがするじゃないですか。「変態的な課題解決」っていったら、手段を選ばない感じや、最後までやりきる感じがしますよね。え、しない?w

社是は「変態」。当面は「変態な作り手」で行きたいなと思います。もちろん性癖の話じゃないですヨ!

課題解決ワンダーランド」とかもいいな〜〜。

マニフェスト⑤:佐川は「サポート」する仕事がしたい

一般的には受託に頼りすぎはよくないと言われます。でも私はやっぱり下請けが謎に好きですね〜w 経営者になってなお、右腕気質に引きずられています。

事務や調整やらの雑事から解放されて、「作る」ことに専念できますし。自社の足りないリソースやネットワーク、情報を補ってもらえますし。外部からとはいえ、チームにコミットできますし。

まず、目の前の担当者1人にちゃんと価値を届けて、幸せにしたい。肩に力を入れながら一球入魂でやってます。そして、だいたいにおいて下請けの定義以上に上流まで食い込みます。

手元にそのまま実績として残るわけでもない、フリート機能みたいな消える仕事も多いです。⇔ストック型。自分の肩が強くなることだけを満足に、消える仕事に全力投球しています。バットを振った回数は、自分だけがわかっていればよい。受託に生きるプライド!

理解あるパートナー企業に恵まれて、楽しくやれています。引き続きよろしくお願いします。多謝m(_ _)m

アイデアは色々ありますので、依頼が手薄になったら、自主事業やろうと思います。確度が高そうな、「作る」手を止めなくて済むこと限定で〜!

マニフェスト⑥:佐川は業界へ「教育」でコミットしたい

セミナーや講演のお仕事が多いのですが、「天職だな〜」と思っています。話すの好きですし、やっぱり対面でコミュニケーションして、人が変わるのに立ち会うのは嬉しいことです。

昨今はオンラインも多いですが、各地を周遊しながら、意欲的な方々と仲良くなって、現地のことを勉強させてもらって、おいしいもの食べられるなんて、最高じゃないですか…!

コンサルティング的に現場へ介入して現実を変えていくのも腕の見せ所ですが、できるだけ一対多で…となると集団学習/集合研修が一番コスパいいなと思っています。

これを単なるセミナー稼業ではなく「教育」ととらえることにします

制度や技術の進歩もさることながら、農業経営者さんの経営力が底上げされなければ、産業としての未来はないはずです。「人」を定数とせず、まだまだ伸びしろがある変数と期待して、業界の底上げに貢献していきたいです。

「時間あたりどれだけの情報を伝えられるか(情報量)」を考えれば、講師が誰でもセミナーの費用対効果は大差ないでしょう。

でも、「時間あたり人と現実をどれだけ変えられるか(変化量)」をメトリクスにすれば、10倍100倍の余地はまだまだあると思っています

なので、適当に作れば1-2時間で済むはずの講義資料を、10-20時間かけて作ってたりします。プライド…!

年間100回登壇する半ば専業な講師もほとんどいらっしゃらないと思うので、場数を踏んでいるからには、孤高の域まで磨き上げないと恥ずかしいですしね。

マニフェスト⑦:佐川は農業経営をわかりやすく「書き下し」たい

新規就農者や若手農業者の支援をすることも多いのですが、客観的に思うのは、とにかく農業経営についてわかりやすい情報が少ないことを痛感します。

あるけど、わかりにくい。使いにくい。テンションが上がらない。深さが足りない。洗練されてない。全体像の話も、各論の話も共通です。みんな探すのに困ったり、時間がかかりすぎたり、迷ったり間違えたり失敗したりしている。

ということは、エッセンスをもっとわかりやすく記述できれば、農業経営はまだまだ楽になるんじゃないかなと思うのです。私含めて、提供側の情報の質がもっと上がれば、整理して網羅的に過不足なく提供されれば、ゲームチェンジできるはずと思っています。

受け取り側の努力や能力も必要だけど、発信側のセンスでなんとかなることがまだまだある。

大学受験の名著レベルの参考書を思い返します。書いてある内容は教科書と大差なくても、めちゃくちゃわかりやすく再構成されていたり、正鵠を射た一言ですべてを納得させてくれたりしますよね。そもそも、今の私は予備校教師みたいな仕事をしているな〜。

ちなみに、私にとってわかりやすさの極致は、再三紹介していますが下記の本です。経営コンサルが使いそうなフレームワークを、中学生を主人公に、絵本レベルでわかりやすく解説しています。

農業経営の核心をとらえ、わかりやすく知的に再構成するぞ。わからないはずがないレベルまで昇華したいです。ポーネグリフを解読しているのかもしれないし、ポーネグリフを作ろうとしているのかもしれない。

「太陽光発電パネルの長期信頼性」という若い頃に考えすぎて燃え尽きた難題ひとつと比べたって、「農家の経営改善」はまだまだ解決可能な問題だと思いますもん。

マニフェスト⑧:佐川は課題解決の「なんでも屋」でいたい

セミナー講師または経営コンサルタントと思われている私ですが、背後で雑多なことをやっています。

企業の裏方で参謀役をしていたり、企画書をホイホイ量産していたり、デザイン系の製作をサクッと請けていたり、動画作るの手伝ったり、なんか出演したり執筆したり、手段を選びません。必要なら、客寄せパンダも、ピエロ役も、敗戦処理もしますw

シンガーソングライターぽいなと思います。さらには監督∩主演∩編集∩営業・・みたいな・・

たまにふと、多機能ペンケースのような人になりたいなと思います。各機能が有用かどうかは訊かないでくださいw

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セミナー講師なのかコンサルタントなのかという話も、どっちでもいいんですよ。結局は手段として統合されるものと思っています。大統一理論ぽく。

コンサル先で社内研修をするときもありますし、研修の延長線上で現場支援をすることもあります。

目的が課題解決なのであれば、両者を自由に設計して組み合わせればよい。

マニフェスト⑨:佐川は「心を燃やせ!!!」と言いたい

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煉獄さん…(´;ω;`)

過去数年ずっと全力ダッシュをしてきたつもりですが、「一念岩をも通す」でなんとかなったことも多かったです。むしろ、気持ちの強度がなかったら乗り越えられなかったことばかりです。

これって煉獄さんがいうところの「心を燃やせ!!!」なのでは…!
(都合解釈)

理不尽なことの多い、鳴かず飛ばずな昨今の日本社会ですが、見渡すと『心が燃えていない』せいでうまくいっていない物事が多くて、超もったいないと思いませんか。

論理的に無理とか、科学的に不可能とかではなくて、仏を作って魂入れずのやつ…!関係者一同があきらめてたり、アリバイ作り的な消化試合だったり、しがらみにからめとられてたりするやつ…!

社会や業界のために立ち上がるリーダーを見るたびに頼もしいなと思います。それと同時に周囲が「心の燃やし方」を知り、焚き火を大きくしていく必要性を強く感じます。そうしないと、判断や手続きが正しくても、不完全燃焼で終わってしまうのです。

デレク・シヴァーズの動画は貼りませんよw

実務肌なので精神論に帰着するつもりはないのですが、着火点を下げたり、放火して回ったりする役もたまに引き受けて、みんなで一緒に心を燃やしていきたいな〜!と思っています。一緒に燃えたい方…集まれ集まれ〜\(^o^)/

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というわけで、FY2021の所信表明でした!もう6月ですけどw 今年もよろしくお願いいたします〜😊

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ファームサイド株式会社を設立し、講演活動(年間100件〜)、コンサルティング、企業のアドバイザリーなどを行っています。

---自己紹介(フッター)---

ファームサイド株式会社代表取締役、阿部梨園マネージャーの佐川(@neo16tea)と申します。『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』の著者です。

阿部梨園という栃木県宇都宮市にある個人経営の農園で、経営改善しまくった経験から、農業の現場はまだまだ改善の余地、伸びしろ、ポテンシャルあるよ!というメッセージを業界に向けて発信しています。

阿部梨園で実施した小さな業務改善のノウハウを無料で公開する阿部梨園の知恵袋|農家の小さい改善ノウハウ300というサイトを運営しており、農業界でも生産技術以外のレベルアップ、そのためのオープンな情報共有が必要だと説いて回っています。同サイトはクラウドファンディングで支援者を募り、450万円(330人!)ものご支援をいただいて世に送り出されました。

梨園での経営改善ストーリーと改善ノウハウ100件をまとめた著書『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』を、2020年9月にダイヤモンド社より出版しています。農家の現場や経営の実情を事細かに記し、それに対する処方箋として経営改善の進めかたを網羅的に提供したものです。

祝3刷!多くの方にご覧いただき、業界内外で話題にしていただきました。

ファームサイド株式会社を設立し、農家関す講演活動(年間100件〜)、コンサルティング、企業のアドバイザリーなどを行っています。


東大農→修士→DuPont→阿部梨園の中の人→ファームサイド(株)代表。コンサル、講演、執筆。阿部梨園の知恵袋(https://tips.abe-nashien.com)で、農家の経営改善を旗振り中。著書『東大卒、農家の右腕になる。』https://amzn.to/3fdp9C9