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赤穂ギャベを通して見える景色

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綿糸でつくる手織りの椅子敷き「赤穂ギャベ」を通して、見えていることや感じていることをまとめてみようかと思っているところです。https://www.akogabbeh.com
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人との出会いは今後の展開しか無いのか!そんな時間を過ごしているばかりではないが...

ちょうどコロナが猛威を振るうタイミングで事業がスタートしたということもあって、初年度はひとまず形だけでも発表の機会を設けておこうかということで実施していた。当初の予定では定期的に赤穂にも足を運ぶような雰囲気もあったが、コロナの影響もあり、結果的に織り手も全国各地に散らばっていることもあってオンライン(Discordに設けた!)を用いたコミュニケーションが軸になっている。 姫路で行う展示会も気がつくと3年目。今回も古民家を改装したコントレイルギャラリーにて開催している。前回と

随分小さくなっているけど樹齢250年と言われる「サツキ」は元気です。

ちょうど一年ほど前、初めて訪問した倉敷。今回は工房ひぐらしと赤穂ギャべ主催による展示会として、改めて倉敷デビューである。 アフターコロナ、海外からの旅行者も制限がなくなって、いわゆる通常運転ということだろう。僕が伺ったのは4月30日、5月1日のGW前半ということもあってか、身動き取れないほどの人混みもなく、ふらっと立ち寄る倉敷という感じで訪れることができる。 京都駅から新幹線(のぞみ)で岡山駅に着いて、そのまま在来線で倉敷駅に行くのも良かったのだけれど、「快速マリンライナ

悠久の古都、奈良ならまちでの赤穂ギャベの展示会

奈良紀寺町の艸小路ギャラリーの貸町家「木屋」での展示会が始まっており、今年で3回目を迎えるが、秋になると奈良を訪れるサイクルが少しずつできつつある。 京都駅から特急に乗って奈良に向かうんだけれど、もうすぐ出る急行とまだ来ていない特急の微妙なタイミングにホームに着いたので、駅員さんに相談してみると、微妙な感じ… ホームのコンビニでミネラルウォーターを買って、ちょっと悩んでみたけど、今回は奈良行きの急行で向かうことにした。特急は奈良行きでなかったので、大和西大寺駅で乗り換えが必

龍にまつわる意匠を紐解くと、紀元前から伝わる瑞獣として畏怖の象徴でもあるらしい...

ふりかえると、2020年1月に初めて赤穂ギャベの「虺竜(きりゅう)」という図案を紹介している。その際にも記載しているが、赤穂ギャベ用の図案として整える作業は僕が担当していた。 当時も、古代の青銅器でも見られると触れているが、今回、その辺りを深堀りする機会もあったので、改めてまとめ直しておく。 その青銅器については、赤穂ギャベの運営に関わる前、2019年6月の記事に京都にある泉屋博古館と、和鏡を作っている山本合金製作所を訪問している。興味の矛先はいずれ繋がっていくようで、素

まだ見ぬ大牟田市に思いをはせて... 民芸奥村展2022 に赤穂ギャベを数点出品。

赤穂ギャベは年間に何度か商品を直に触れていただく機会を設けている。 少し振り返ると、事業を始めたのが2019年の夏頃(だいたいこの辺りw)で、潤沢な資金も用意していないので、認知訴求は少しずつできれば良いかと考えており、販路にしても基本的にはオンラインショップと展示会の2つを軸にしていくことは当初から予定をしていた。が、その翌年コロナが状況を一変させる。 展示会は中止や予定変更となり、織り手とのコミュニケーションも慣れないリモートを軸とする環境となっていった。Zoomなど

赤穂ギャベの運営に携わって3年目。いろいろ変わってきており嬉しい♪

京都駅から岡山行きの新幹線に乗ったんだけど、西明石駅で停車しており、2回ほど後から来た新幹線に抜かれる。どうやら「ひかり」に乗っていることが判明した。相生駅でも同じく、2回ほど後から来た新幹線に抜かされた。 そう言えば西明石駅だったか、後の新幹線に乗り換えた方が岡山に早く着くってアナウンスをしていた気がする。 のぞみと比べると30分遅れぐらいで岡山駅に到着した♪ 移動するって大事なことだと思ってる最近、倉敷、尾道など、赤穂ギャベの展示会をキッカケ(言い訳)にして、中国地方

生き方って環境で作られるだろうなっと、尾道水道の情景から感じる展示会。

京都駅から新幹線で尾道に向かう。そう言えば、京都から西へ向かう新幹線って乗る機会が多くないので、意識していなかったけれど本数が少ない。特に広島県尾道市の最寄りの停車駅は「福山駅」ということもあって、さらに本数が少ないようだった。先方と時間を約束していたわけではなかったこともあって、初めて訪問する「尾道」ではゆっくり過ごす時間を取れればと思っている。 初めて訪れる尾道京都駅のホームに到着すると、福山駅に停車する新幹線が30分後だったので、その一つ前に乗ってみる。どうやら新大阪

古民家を遺す地域になりつつある姫路の郊外で開催した赤穂ギャベの展示会。

先月、倉敷にて展示会を行ってから、わずか2ヶ月弱ぐらいの期間を経て、姫路にて展示会を開催している。先月は特別展示として参加する感じであったので、準備することも少なく、僕にとっては初めての倉敷を満喫する機会にもなっていた。そして今回、姫路で行うのはちょうど1年前の開催からの2回目。赤穂ギャベとしては、同じ文化圏(播州)の中心である姫路で行う展示会は、地元へのお披露目という意味合いが強い。 赤穂緞通と赤穂ギャベとノッティング一年前、会場であるコントレイルギャラリーに1泊してオー

「人が町を作る」を体現した倉敷。東町通りにある展示会での特別企画。

岡山駅から伯備線に乗って倉敷に入る。瀬戸内だからか、それとも春ということだろうか、ずいぶんと温暖な気候のように感じる。予定通り1時間ほど早く到着したので、小高い丘にある「阿智神社(あちじんじゃ)」に軽く立ち寄ったり、街をぶらぶらしながら会場に向かう。今回の第一の目的は、倉敷美観地区内にある「楠戸家住宅(くすどけじゅうたく)・はしまや」を会場とした展示会に赤穂ギャベが参加することになったので、当番として会場入りをすることだった。倉敷は、京都から新幹線で2時間の距離。日帰りでもま

ならまちの南の端、紀寺町にて赤穂ギャベの展示会。

ちょうど一年前にも奈良・紀寺町の「ギャラリー艸小路・木屋」にて展示会を行っており、今回はようやくコロナの猛威は収束してきた雰囲気もあって、少し胸をなで下ろしているところです。 今回の展示会のテーマでは『秋野の草木をうつす』と謳ってみたが、見頃としてはおそらく10日ほど日数が早かったのかも知れない...、会場である貸町家「木屋」の庭木をざっと見渡すと、紅葉(もみじ)は青く、石蕗(つわぶき)は蕾、南天(なんてん)の実は赤く、藤袴(ふじばかま)はちょうど見頃という感じで、赤穂緞通

茶室/茶藝室に敷く青白磁の淡い色合いを求めて

2021年春の終わりだっただろうか、京都で宿を運営されている方が新しい事業として始められたスペースで使うために赤穂ギャベをオーダーしていただいて、納品ができたのがこの秋口... およそ半年間ぐらいの納期をいただいて制作したことになる。ほんとにお待たせしました... 振り返ってみるとその宿のオーナーとは、赤穂ギャベ発足の1年前である「2018年10月30日」に初めてお会いしていると僕のメモが残っていおり、その日は僕と赤穂ギャベとの初めての出会いでもあった。その晩に赤穂緞通の織

赤穂ギャベでも人気のある無地柄(藍) #enu

ファンコミュニティコマースENUに投稿したストーリーをnoteにも転載♪ (当該ストーリー) 赤穂ギャベは、以前お話したようにおよそ100年前の地方産業であった赤穂緞通の文脈から生まれています。その文脈に軸足をおきつつも、今の暮らしに合うように柔軟な発想と行動で取り組んでいます。 赤穂緞通で用いられていた図柄を再構築して赤穂ギャベとして用いることも多く、その一つに「無地柄」があります。赤穂緞通でも無地柄はお茶席などで使われることも多かったようで、前回の投稿(屏風祭の様子)

岡山・片鉄ロマン街道(和気町)の近くで開催した赤穂ギャベの展示会。

コロナ禍... できることからこつこつと... という雰囲気になっていますが、赤穂と距離も近い岡山県ということもあって、展示会を開催するご縁をいただいた。今回、開催したのは岡山県和気郡和気町の山間の長閑な地域にある「ギャラリー栂」、兵庫県赤穂市から車で30分ぐらいの距離なのでどちら言えばご近所での展示会。 その和気町を縦断するように片鉄ロマン街道というのがあって、和気町と備前の途中ぐらいにあるのが「ギャラリー栂」。 京都から和気へ...僕は、緊急事態宣言下の府県を跨いだ移

赤穂ギャベとは #enu

ファンコミュニティコマースENUに投稿したストーリーをnoteにも転載してみるテスト♪ (当該ストーリー) わたしたちは兵庫県赤穂市御崎にて、赤穂緞通で培われた技術に柔軟な発想を取り入れて、今の暮らしに合うように、綿糸でつくる手織りの椅子敷きを制作しています。「織る」という行為自体も大切にしたいと考え、ワークショップ、研修生、綿糸の販売もサポートしています。 。。。。 百年余前、赤穂ではシルクロードによって運ばれた大陸の絨毯をもとに、日本の風土に合わせ綿糸でつくられた手