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『人ちゃ、なんか、役持って生まれてくるもんや』

ハイ、ブエナス〜

中南米・エルサルバドルに来て、13ヶ月が経過。


◯中間報告会まで。

◯映画『逢いたい』20年。

◯キッカケ。


ということで、エルサル生活も既に、カウントダウンが始まっている・・・

あと、11ヶ月、もない。

と感じるのか・・・

まだ、11ヶ月、もある。

と、感じるのか・・・

お陰様で、前者の想いが強い。


JICA海外協力隊員は、赴任して1年で、中間報告会において、活動の中間報告を行う。

モチノロン、現地語で。

持ち時間は、15-20分くらい?

まぁ、コロンビア時代にも経験しており、前期の授業が終了する頃には、出来ていた。

とは言っても、後期は遊んでいたわけではないので、報告事項は、マシマシ。


そんな中で、、、

最後の担当クラスの生徒の1人が、最後の試験で、満点を取った。

テストは、昨年までのテストを前期に大幅に変更し、後期はソレを活動を共にするカウンターパート(CP)が作り変えたモノ。

テストは決して簡単にはしていない。

だから、ちゃんと勉強しなければ、当てずっぽでも、せいぜい2-3割しか当たらない。

今までも、8-9割までは、解いた生徒はいた。

カテゴリーが、アジア料理なので、パーフェクトというのは、日本人でもムツカシイ、はずである。

正直、全く期待していなかったので、驚きと同時にメチャクチャ嬉しかった。

更に、次点は、息子がいて、双子を妊娠しながら、通っていた生徒であった。


そう、だから、出来る、のである。

『やるか、やらないか。』

ただ、それだけ。

彼女たちは、ソレを証明してくれた。



そして、後期の日程を終えると同時に飛び込んできたのが、料理コースのコーディネーター(課長)の解雇である。

今年度、ディレクター(部長)不在で1年が経過し、何も改善されなかったどころか、悪化している証であろう、、、

ま、正直、時間は戻ってこないので、今更感は否めない、、、

個人的には、来年度は姉妹校へ任地変更(異動)するので、ソッチの人事の方が気になるところ。

更には、来月、近くの大学で実施する、ラーメンクラスが、定員30人限定に対して、1時間ちょっとで87名の申し込みがあったとのことで、急遽申し込みサイトを閉鎖した、とのこと。

ま、参加費が5ドルというのも、あるだろう。

エルサルで、5ドルで食べられる、ラーメン屋さんなどないからね。

ははは〜どうなることやら、、、



さて、そんなこんなしてるうちに、、、

映画『逢いたい』公開から20年。

早かったような、、、

いや、めっちゃ早かった。

今更、またココでダラダラ過去を記すつもりはないが、、、

今はなき、菅井きんさんが、出演して下さり、、、

今はなき、木造校舎2校で、撮影し、、、

今はなき、永六輔さんが、楽曲提供して下さり、、、

今はなき、富山松竹さんが、上映して下さり、開かずの扉と言われた、2階席の扉が開き、、、

今はなき、高岡ピカデリーさんが、御客様がゼロになるまでの、無期上映を実施して下さり、、、

今はなき、岩波ホールの高野悦子さんが、東京国際映画祭へ推薦して下さり、、、

あ、そう言えば、あの時も、映画祭のチケットがたった10分で完売したっけ。

ま、続きは、いつか、本でも出すことになれば、また記そう。


映画『逢いたい』は、本当にたくさんの人たちに支えられ、誕生し、産声を上げ、、、

たくさんの人たちに育てられ、ハタチのバースデーを迎えることが出来た。

本当に、感謝しかない。

だから正直、このタイミングで、映画『逢いたい』のフィルムを地元の市と県の映像センターにでも、寄贈しようと考えていた。

が、まさか、エルサルにいるとは、、、

ま、ということで、ソレは、帰国した時に。



じぃちゃんの死が、動くキッカケとなり、、、

ばぁちゃんの死が、映画を完成させ、、、

仲間の死が、大きな宿題となり、、、

東日本大震災は、大きな大きなキッカケだったのは間違いない。


時に、人の『死』は喪失と引き換えに、その大きな『キッカケ』を運んでくる。


先月、出逢った、エクアドル人のプロサーファーが、その1週間後に心臓発作で亡くなった。

まだ、オムツをしている、息子は2歳くらいだろうか。

このタイミングで、このキッカケ。

この『キッカケ』は、どんなメッセージなのだろう、、、



『人ちゃ、なんか、役持って生まれてきたもんや』(映画『逢いたい』より)

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